お城に行きます
おいおい何だこれは?城のあちこちで戦闘が勃発してるじゃないか!早くいかないとマズイな。
「ツバサ様~!」
誰だ!?鎧を着た背の高い女がこちらに走ってくる。俺の名前を知っているということは会ったことのある人物、、、あれは確かソフィアさんのお世話係のビンセントさんか。すでにボロボロじゃないか。
≪ソフィアさん、ビンセントさんがきました。一回出てきてください!≫
≪は、はい!≫
シュポッ!
「え?・・・ひ、姫様~!!一体どこから現れたのですか!!いや、それよりご無事だったんですね!」
「ええ。ツバサ様がいてくれましたから。それよりも現状の説明を!石化はどうなりましたか!」
「はっ!」
彼女は片膝をついて話しはじめた。
「石化していた同胞は、しばらく安静が必要とのことですが回復しつつあります。ただ・・・現在、この国は別の脅威に晒されております。」
「続けて!」
「ブオーが引き連れてきた冒険者崩れから攻撃を受けておりまして、特に城内は被害が甚大です。ただいまエイミー様とエマ様を筆頭に交戦中でございますがこちらの方が不利かと。」
エイミーとエマ・・・女王様の側用人だな。腹筋が8パックの露出狂と、覗き魔の潔癖ムッツリパンダ。
「お母様は!?」
「レイチェル様はご無事です。」
そうか、それならまだ最悪の事態にはなっていないな。
「ソフィアさん、カードの中に戻ってください。今から城に乗り込みます!」
「いえ、やっぱりこのまま私も外でツバサ様のサポートをします。」
「しかし真っ先に狙われるのはソフィアさんですよ!」
「大丈夫です。私の心配では無くてご自分の心配をしてください!」
う~む。姫様の意志は固いようだ。・・・それならば仕方あるまい。
「じゃあ2人とも行きますよ!」
「「はい!」」
♢
「とりあえず俺が片っ端からカードにしてくんで。」
って言ってたら
「オラアアァァァァ!」
いきなりこれですよ。いるわ。いるわ。わんさかと。まあ、不意打ちでも何でもいいから、カードさえ刺せれば相手の強さなんて知ったこっちゃないんですけどね。ハハ。
トス。
人間:モブキチ:レベル18
体力 25
魔力 28
攻撃力 20
防御力 31
素早さ 21
スキル:刀術レベル1
こいつはスキルまでモブだな。
「姫様!一体ツバサ様は何者なのですか!?こんなの反則ではありませんか!」
「ツバサ様は私の旦那様でしゅ♡♡♡」
ええぇ!質問の答えと合ってないよ!てか今のタイミングで言うことじゃないよね?
「姫様~ああなんてこと!その下品なメスの顔!世界樹の木の中で一体何を!?」
「それはビンセントにも恥ずかしくて言えません///」
うんうんうん。姫様も誤解を招くような言い方しないでくれるかな。ビンセントさんって頭固そうだし冗談通じなさそうじゃん?
「うおりゃあああ!」
トストス。
人間:モブゾウ:レベル25
体力 19
魔力 15
攻撃力 25
防御力 22
素早さ 37
スキル:無音
お?良いスキルしてるじゃん。
「おのれ~貴様!姫様に手を出したのだな!」
ほれみたことか!怒っちゃってるじゃん。
「おいおい、剣を俺に向けるんじゃないよ!どっちかってゆーと俺が誘惑されたってゆーか。」
まあ、姫様がおかしくなったのはピクシーのせいだけど。
「ぐむむむむ。姫様を愚弄する気か!!国の恩人なれど成敗してくれる!」
「ビンセント!ツバサ様を傷つけたら許しませんよ。」
「ぐむむむ。」
「いたぞ~!姫がいたぞ~!」
トストス。
人間:モブラー:レベル28
体力 32
魔力 33
攻撃力 28
防御力 29
素早さ 31
常時発動スキル:痛覚耐性
「よっしゃあああ~奴隷は早いもん勝ち・・・・」
トストストス。
人間:モブール:レベル19
体力 40
魔力 45
攻撃力 20
防御力 38
素早さ 15
スキル:気配遮断レベル2
「ところで王の間ってどっちでしたっけ?」
トス、トス、トス。
人間:モブトワ:レベル24
体力 14
魔力 16
攻撃力 22
防御力 15
素早さ 19
スキル:無臭
ゴブリンのグリンが喜びそうなスキルだな。
「あちらです。」
おお、そうだ、そうだ。思い出してきたぞ。確かあそこを曲がって扉を開けた先か。あれ?扉開いてるな。ここまで攻め込まれてるのか!
「!?」
「お母様!エイミー、エマ!!」
アクセス、ブックマークありがとうございます!嬉しく思っております!
次回の更新日はちょっと未定です。いろいろ考えてるんですけどね~。んん~。




