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チートカードで異世界最強 ~成り上がりほのぼの冒険物語~  作者: ちゅん
第一章 始まりの国篇
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森を抜ける

みなさんどうやってこの小説にたどり着いているのでしょうか?笑

嬉しいです。

 合成とは一体どういう時に使えるのだろうか?とても面白そうだが・・・

とりあえず今は『木をロマンに移動!』だ。


 すると2枚のカードは光を放ちながらやがて1枚になった。初めてのことに不安を抱きながらも、出来上がったカードを見てその結果にホッとした。どうやらカードとカードを合わせることによって移動ができるようだ。


≪マスター!木が生えてるっす!すごいっす!!≫

「成功したみたいだな。良かったよ。」

≪流石私のツバサ。///≫


「ロマン、別のやり方でもカードの空間に木が生えるかやってみたいんだがいいか?」

≪もちろんっす!(あね)さんより怖いものなんてこの世に無いっすからどんとこいっす!≫


 ギロリ!


≪何か言った?≫

≪い、いや、何も言ってないっす。≫


 ・・・アリスは結婚したら、かかあ天下になるかもしれない。笑


 不憫に思いながらロマンのカードに魔力を込め、そこら辺の木に向かって投げた。トスっとカードが木に刺さる。


『木を収納しますか?』


 おおっきたきた!


『イエス!』


 ロマンのカードには木が2本になった。

「どうやらこれも成功みたいだな!もう出てきていいぞ。」

≪マスターは神の生まれ変わりっす。ずっとついていくっす!≫


 ・・・俺はただの黒木康弘と美奈代の息子なんだが、、、、


「時間くっちまって悪かったな!そろそろ先に進もうか!ロマン頼んだよ!」

≪おいっす。≫

「うん!」


 それから小休止を挟みながらどれくらい歩いただろうか?土踏まずや膝の裏の筋などが悲鳴を上げていた。じっとりとした汗でベトベトになった体に鞭を打って前に進む。


 道中、固い木の実の中身をくりだし、その中に湧水を詰めカードに収納する。カラカラでツバを飲み込むのさえ辛かった喉が潤う。水が食道を通り全身に染み渡るのが分かる。


 こんなに歩いたのはいつぶりだろうか?空中を飛んでいるだけのアリスが本当に羨ましい。


 あぁ、もう動きたくない、もうダメだ・・・・そう思ったとき目の前に希望が現れた。ようやく翼一行は森を抜けることに成功したのだった。


 まだ町が見えているわけでもないのだが、翼にとっては、森から脱出できたことが大きい。恐怖心が何段階も和らぐ。


 しかも少し行ったところに道らしきものが見えている。もちろんアスファルトではなく草を何度も何度も踏みつぶしたことによってできた土の畦道だ。この世界に来て初めて人間の息吹を感じた瞬間だった。


 時刻は夕方ぐらいだろうか?日が傾きかけている。


「2人とも今日のところはここら辺で休憩しようか?明日の朝明るくなってからまた出発しよう!」


 そう決めて俺達は畦道から少し脇に入ったところで腰を下ろした。クタクタの体にはなんとも言えない至福の時間だった。しかも夕日がとても綺麗だ。



 ボーっと夕日を眺めていると、ふと昨日?の光景が蘇ってくる。遠い昔のように感じる。桜井さんと誰もいなくなった教室でお喋りしていた時もこんなオレンジの木漏れ日が降り注いでいた。


 地球では今頃俺の扱いはどうなっているのだろうか?行方不明になっているのか?存在そのものが消えてしまったのかどちらなのだろうか?心配はかけたくないが忘れられたくもない・・・



 そんなことを考えているとアリスとロマンがキャッキャやっている光景が目に映った。アリスがロマンを抱っこして空中を飛んでいる。空飛ぶスライムの完成だ。


 もちろんロマンの人生で空を飛んだことなど無かったのだろう。めちゃくちゃ喜んでいる。アリスにしても今まで霊体の自分に気が付いて遊んでくれる存在などいなかったのだろう。楽しそうにしている。頬笑ましい光景に、日本を思い出ししんみりしていた心がホッコリとする。


「アリス、ロマン、夕日が綺麗だな。」

「?・・うん。」

≪オレっちはいつも見てるっす。そんなことよりあねさん!抱っこして飛んでくださいっす。抱っこ。≫

「うるさい、ツバサの邪魔しないで。」

≪それならオレっちの宝物あげるから飛んでくださいっす。≫

「宝物??何?」

≪これっす!≫


 そう言ってロマンが口から吐き出したのは、拳より少し小さな黒い球体だった。


「・・・なにこれ?」

≪1年間大切に転がし続けた泥団子っす。ここまで綺麗にするのに苦労したっす。オレっちの分身みたいなもんすから大事にしてくださいっす。≫

「・・・・」


 アリスは無言のまま泥団子の上までスーっとやってくると、ゆっくりと確実に踏みつけた。そしてタバコの火を消すかのように足の裏でグリグリした。


≪あ、あ、何するっすか!≫

「ちね。」


 しかしよく見ると泥団子は崩れていない。すべてスカっている。怒ったアリスはプリプリしながらアカンベーをした。・・・俺から見るとただかわいいだけなんだが。


 一方のロマンは、これでもかというくらい泥団子の心配をしている。


 もう勝手にやらせておこう。笑



 その後、日も沈み辺りは暗闇に包まれた。日本では見ることが出来ない満点の星空が綺麗だったが、しばらくするとそれにも飽きてしまった。もちろん火など起こせない。


 身体を休める以外することがないので、収納していた木の実をかじりながら頭の中を整理する。


 カードには人や物を収納できる。カードには・・・


 ・・・・ん?そういえばマスターカードは俺と一心同体になっている・・・・ということは俺自身にも物が収納できたりするのだろうか??


 そこら辺に落ちていた木の棒を手に持ち自分に収納と念じてみた。すると『木の棒を収納しますか?』と無機質な声が響いた。


 バリバリと鏡が割れたようにひび割れ、光を放ち俺の体の中に吸収されていく。これで荷物なんか手に持たなくてもよくなった。まるでビックリ人間だ!商売人とか運び屋にもなれるかもしれない。


 マスターカードよ出てこいと念じると左胸のアザからズズズズっと出てくる。表面には先ほど収納した木の棒が描かれていた。上手くいったようだ。


「ツバサ何やってるの?」

「ちょっと実験してみたんだ。まだまだ分からないことばかりだからね。ついでに今から俺自身がマスターカードの中に入ってみようと思うんだけど、その間カードがどうなるか見ててくれないか?」

「うん、気を付けてね。」

≪了解っす。≫


 自身とマスターカードに魔力を込め、中に入り込むイメージをし念じてみる。無機質な声に返事をすると、体が光に包まれていく。まるで母親のお腹の中にいるような、どこかあたたかいような不思議な感覚になった。そして何かに体ごと吸われるような、引っ張られるような気がした途端、視界がパっと切り替わった。


 先ほど収納した木の棒が地面に横たわっている以外、そこは何もない真っ白な空間だった。見渡す限り壁らしきものは見えない。永遠と続いているように見える。


 今頃外にいるアリス達にはどう見えているのだろうか?、、、とりあえず一回外に出よう。


「ただいま。俺どうなってた?」

≪カードの中に入ってたっす。動いてたっす。≫

「うんうん、そうか。その間、カードはやっぱり無防備な状態になっていたか?」

≪そうっすね。≫


 これはやはり少し危険だな。まあモンスターがその辺に落ちているカードに興味を抱く確率なんてあんまり高くなさそうだが、、、カードの中から外の様子が分からない以上リスクを伴う。


 それから俺はマスターカードを体に吸収した状態で、そのカードの中に入ろうとしてみたが結果は出来なかった。これが今はまだ出来ないだけなのか、そもそも出来ないものなのか分からないが、まあ現状でも十分過ぎる成果だ。


 実験が終わると、疲れがピークに達していたこともありそのまま眠ってしまった。


 しかし夜中にふと目が覚める。


 横を見ると俺に寄りそう形でアリスとロマンが眠っていた。しかもアリスは俺の右腕を抱き枕のようにしている。ロマンは俺とアリスの間に挟まっている。少し潰されてプニっとひしゃげているのが愛くるしい。もう仲直りしたのだろうか?


 2人ともカードの中に入った方が快適だろうに、、、、まったく。


 俺はそのままアリスの抱き枕になってやった。・・・・嬉しくなんかない!仕方なくだ!断じて浮気ではない!!


 しばらくして再びウトウトし始めた時だった。


 近くで何やら動く気配を感じた。息を殺しているようだが空気に違和感を感じる。目的は俺たちだろうか?おそらく数は1匹だ。俺はアリスから腕を抜き・・・・名残惜しくなどない!・・・カードを構えた。


「おい2人とも起きろ!敵襲だ!!」

「う~んあと5分だけ、、、、」

≪はっどこっすか!?迎え撃つッす!≫


 とりあえず二度寝しようとしたアリスの鼻の穴に指をぶち込んでおいた。そして敵に向けて身構えた。


街に着いたらけっこう女の子出てくる予定なんですが、、、、笑

昨日もアクセス、評価、ブックマークいただいた方ありがとうございます。今38話ぐらいを書いているのですが励みになっております。


話は変わりますが、作者はGReeeeNさんの『雪の音』のPVが好きです。


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