最速記録
昨日の時点で5000PVを達成しました。ありがとうございます!
ゴブリン達の棲家を制圧した後、お昼休憩をしてから、少し狩りをした。
しかし、すでに目標は達成していたので、戦闘よりもハイスライムのロマンと、ハイゴブリンのグリンのカードに木々や花を収納していた。おかげで緑のスペースがかなり増えた。
それも一段落ついたので、その日は夕方になる前に切り上げた。
昨日の失敗を踏まえ、ドロップ品のゴブリンの耳は、適当な数を袋に移している。
慣れた足取りでギルドまでやってくると、意外にも№1受付嬢のクレアさんの姿が無かった。
何か用事でもあるのだろうか?まあ、いないのなら他の受付嬢のとこにいっても問題ないだろう。
適当に空いていた受付嬢に話しかけた。何度か見かけたことはあったが、喋るのはこれが初めてだ。赤毛が印象的なこれまた美人さんだ。
「初めまして、ツバサです。えっとゴブリンを狩ってきたので討伐報酬をお願いします。」
「うふふ、ツバサ君ね、私はリザです。君は受付嬢の間ではちょっとした話題の人だから、お話しできて嬉しいわ。」
「えっと、、、、なんで話題の人なんですか?」
「それは、君が絵本から出てきたような美少年だということね、あとは誰にもなびかないことで有名なクレアさんが、ツバサ君にご乱心だとかなんとか、、、、」
「そ、そうですか・・・よく分からないですが・・・そういえば、今日クレアさんいないみたいですね?」
「ふふふ、気になる?なんか用事があるらしくてお昼には帰ったわ・・・ところでツバサ君?」
「はい・・何でしょうか?」
「クレアさんじゃなくて私に乗り換えない?」
「え?えーとおっしゃってる意味がよく分からないんですが・・・・」
「ふふふ、そのまんまの意味よ。それとも№2の私じゃダメかしら?」
・・・一瞬彼女の顔が曇った気がする。クレアさんに対してコンプレックッスでもあるのだろうか??
「いやダメとかそういうのではなく・・・・」
「これ私の家の場所だから、いつでも来ていいわよ。それとクレアさんには秘密にしておいてね。とりあえず、ギルドで受付するときはクレアさんのところに並べばいいから。君にとっても悪い話じゃないでしょ?」
「いや・・・そんな約束までは出来ないです・・・」
「ふふっ私これでもモテるんだけどな、、、まあそれでいいわ。気が向いたらでいいの。」
「はあ、、、そうですか、、、」
うむ。おいしい話だが・・・もし本当にリザさんの家に行ったら暴露されてあとで揉めそうだ。女の世界は怖いです。
「じゃあこの話はここまでにして、ゴブリンの討伐報酬だったわね。何匹かしら?」
「はい、えーとこの袋に入ってます。」
「え?・・・こんなに??」
「はい。」
「たしかツバサ君ってランクFの新人さんよね?」
「はい、冒険者になったばかりです。」
「誰かから買ったり貰ったりしたのかしら?」
「いや、もちろん自分で狩ってドロップしたやつですよ!」
「そ、そうよね。ちょっとギルド長と話してくるから待っててくれるかしら??」
「?・・はい、大丈夫です。」
少し袋に詰め込み過ぎただろうか?カードについても説明できないし、まだあまり目立ちたくない。
・・・失敗したか?
そして待つこと数分、いかついゴリゴリの大男が階段を下りてきた。後ろにリザさんがいるので、この大男がギルド長なのだろう。
日本にいるころに出会っていたら間違いなく逃げ出す自信がある。
「私はここのギルド長のジゼルだ。君が新人冒険者のツバサか?」
「はい、Fランクのツバサです。よろしくお願いします。」
「ふむ、じゃあここで話すのもなんだ、私の部屋にでも行こうか。」
そう言って連れて行かれたのは執務室のような部屋だった。ギルド長が作業するための机と椅子、来客用のテーブルとソファが置かれている。壁には資料集のようなものが綺麗に陳列されていた。
「そう固くならんでもいいよ。リラックスしたまへ。」
「はい・・・。」
そこにリザさんがお茶を運んできてくれた。
「ちょうどいい、お茶でも飲んで話をしようか。」
「はい、分かりました。いただきます。」
「資料によると、ここのギルドに登録したのがついこないだらしいが、君は最近この王都へやってきたのかい?」
「はい、王都にやってきたその日に登録しました。」
「そうか、新人にしてはずいぶんと腕が立つようだが、冒険者になる前は何をしていたんだね?もちろん話せる範囲で構わない。」
「それが・・・記憶が全く無いんです。気が付いたら森の中で小金貨1枚を持っているだけでした。」
「ふむふむ、記憶喪失か。それに小金貨1枚。お金を持っていたなら盗賊に襲われたわけではないのか、、、そういえばその服装は見たことが無いが・・・・」
「それが、、、俺にもよく分かりません。」
「・・・手がかり無しか。ではなぜ冒険者になったんだ?」
「冒険者になったのはお金を稼ぐためです。目が覚めて、右も左も分からないなか、たまたま道端で冒険者のバノンさん達に会いまして、いろいろと教えてもらったんです。」
「そうか、バノン達か。資料によると昨日はゴブリンを13匹討伐、今日は25匹も討伐したみたいだが君の戦闘スタイルやスキルはどういったものなのかね?」
「・・ただの魔法が少し使える程度の剣士です。」
「ほう、興味深いな。その程度の冒険者はたくさんいるが、新人が1人でこれだけ戦えるというのは聞いたことが無い。」
「いや~・・・俺もよく分かんないです。」
「う~む。どうやら君には秘密がありそうだが・・・」
ギク!
「そんなの無いですよ。俺は今を生きるのに必死なだけです。」
「・・・そうか、まあこれ以上ツッコむのは止めておこう。ギルドとしても有能な人材がいることは喜ばしいことだからな。」
「別に有能ではないですが、、、」
「はははっまあいい。君の冒険者ランクを今から私の裁量でランクEにする。」
「え?いいんですか??」
「うむ。問題ないだろう。もちろん断トツで最速記録だよ。今までの最高は6ヶ月だったからな。」
「そうですか・・・」
「話は以上だ。討伐報酬の準備は出来ているはずだからすぐ受け取れるだろう。もう帰っていいぞ。」
「はい・・ではこれで失礼します。」
「あ、そうそう、あまりうちの受付嬢たちをたぶらかさんでくれよ。」
「え?いや、俺は何もしてないですが・・・」
「はっはっはっは、そうか。モテる男はつらいな。じゃあ気を付けて帰れよ。」
「はい、失礼しました。」
・・・なんとか面接を乗り切ったが、少し目をつけられてしまったかもしれない。すべて見透かされてるような感覚になる。
モヤモヤしたまま階段を下り、受付で冒険者カードの更新をしてもらった。EからFランクになったことにより青色から緑色になった。
それから討伐報酬を受け取ってギルドを後にした。
あのジゼルとかいうギルド長は、戦闘力だけでなくおそらく頭も相当キレるのだろう。人柄は良さそうだがあまりこちらの事情に深入りされたくない。
適度に距離を保ちたいものだが、どうなることやら。
気を取り直して、とりあえず服の替えを買うことにした。クレアさんに紹介してもらったラピーヌというお店だ。
メインストリートから一本入った場所にあり、こじんまりしたお店だ。売られている服も安い物が多く、小銀貨5枚ほどで買える。適当に上下数枚ずつ購入した。
ついでに動きやすそうな靴も買っておいた。これで顔立ち以外はこの世界の人間と変わりが無くなった。身なりで困ることは無いはずだ。
外に出ると、ようやく夕方になろうかという時刻だった。
リザさんから誘われているが、とりあえず行かなくてもいいだろう。
そうと決まれば早く宿屋に行こう!
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大坂なおみさん勝ちましたね。ハラハラしました。今日は3年A組―今から皆さんは、人質ですを観ます。まいんちゃんこと福原遥さん昔からファンです。




