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スカイパーク

世界のどこかに、あるいは宇宙のどこかには人類では決して知ることのできない精霊の住む、その名もスカイパークと呼ぶ世界がある。


その種族は人との関わり持たないしその縁は無縁だと精霊達も思っていたのだが、ある日の境に人の力を借りなければならない事態に陥ってしまった。


原因を言ってしまえば今日本で起きている現状だ。

突如能力が目覚めた人々。

それは世界を怯えさせる存在であり、また支配もされる。


そうなってしまっては世界が混乱しいままで保っていた秩序が壊れてしまう。


だから精霊達は早速会議を開き、ある方法を決断した。


人間に自分達精霊の力を与え、変わりにその人間に秩序を保もらせる存在として契約を交わそうとそう決まった。


そのために、ここスカイパークでは精霊全員が下界にいる仮契約を交わしている人間の器が本物かどうかを見極めているのだが、そのなかでも今、青年三戸部光楽の姿に注目している。


廃工場で戦闘を行っているその姿を見て精霊達は沈黙しながらその光景を伺う。


「彼はなかなかいい器をしてるんじゃないかな」


一人の精霊が呟き、回りにいる精霊も同様と頷く。


「じゃあ決定だねうんうん、やっと一人目だね」


ニコニコっと笑う景気のいい人柄の精霊は決定と言いじゃあこれにて解散ーと他の精霊に言う。


続き精霊達は疲れたと言わんばかりに腕を伸ばしこの場から去っていった。


それを景気のいい人柄の精霊は全員がいなくなるまで見送ると、その場で一人の精霊がまだ下界を除き込んでいることに気づく。


真剣そのものでこれは彼のこと気に入ったのかなと思い込み聞く。


「どうしたんだい? ひょっとして彼が気に入っちゃったのかな?」


ニコニコっと尋ねても言葉が帰ってくる気配がない。

こりゃあ声をかけるのは無粋かなと感じた精霊は後ろを振り向きこっそりとこの場を離れようとするが、微かに笑い声が聞こえ、その正体は紛れなく今下界を除き込んでいる精霊の声だった。


「彼は……いい目をしている。気に入った」


ドスの響いた声だった。






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