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価値を知るもの  作者: 勇寛
祭りが、はじまる
69/111

第??話 ミカン箱?とキール 【ORANGE DAY】

お正月です!

全然本編関係ないです!

どーぞ!


「……なー、キール。ちょっとこっち来い」


 孝和が手招きする。

 ここは食堂横にある食材保管庫である。

 料理の為に食材を取りに来た孝和が、その中でかくれんぼをしていたキールを見つけたのである。


『なーに?ますたー?』

「いや、なんつーか、だな?あんまりここで遊ぶなよって言ったよな?」


 あんまりよくわかっていない様子のキールをやんわりと注意する。


『あ!そっか、ごめんなさーい……』

「わかればいーんだけど、気ぃつけてな?」


 しゅんとした感じのキールがとぼとぼと保管庫を出ていく。

 ……あれ?


「……なー、キール。ちょっとこっち来い」


 再度孝和が手招きする。


『ほえ?』


 不思議がりながらキールが再度孝和に近づく。

 それを抱き上げると孝和は近くにあった木箱を保管庫の真ん中に据える。


「ふむ……」

『??ますたー?』


 その木箱にキールを乗っける。

 孝和は手でキールをそのまま動かないように制すると、きょろきょろと周りを見渡す。


「たしか、ここに……」

『ますたー?』

「!あった、あった!」


 ひょいと孝和は目的のものを拾い上げると、キールの上にポンと置く。


「……うん、完璧。……なんでこんなことしてんだ、俺?」

『なに!?なに!?なーにぃ!?』


 木箱、キール、そして葉のついたオレンジ。

 見た感じは完璧に鏡餅である。


「ま、いっか。そのまま、動くなよキール」

『だから、なんなのー?』


 パンパンと柏手をうち、祈る孝和。

 不思議がるキール。


 そんな、良くわからない孝和の思いつきに振り回されるキールの日常なのでした。


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