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価値を知るもの  作者: 勇寛
それこそが日常
39/111

第37話 業を背負え

年末からの風邪による体調不良が回復!


何とか1話仕上げました!!

誤字脱字ご容赦ください。



「なるほど、なるほど……。そういう理由か……」

 顎の肉を揺らしながら、鷹揚な素振りで頷く。でっぷりと太った男は右手に持った剣を振るい、ぬめった血を床の絨毯に飛ばす。

 ピッ、と壁に途切れ途切れの血の線が走る。

 その壁の前には、信じられない様子の表情をした男が仰向けに倒れていた。斬りつけられた体の前面部が血で真っ赤に染まっている。

 その体の下から徐々に広がる血の染みが、高価な装いの絨毯を汚していく。

 倒れて見開かれた彼の瞳を見るまでもなく、すでに事切れているのは明らかだ。

 開け放たれたままの船室のドアは未だ軽く揺れながら、ギイギイきしんだ音を周囲に響かせる。

「しょ、正気かっ!!?貴様っ!何故、そんな事をっ!?」

 ハキムは目の前で行われた凶行に顔色を青ざめさせている。

 何が起こったかを端的に表現するのならば、息巻いて部屋に転がり込んできた連絡員を、何の躊躇いもなく斬り殺したのだ。

 正気ではない。

 それに異を唱えるハキムをストレイは不思議な顔で見る。まるでその表情は出来の悪い子供を見下すかのようなものだった。

「……当然でしょう?その様に取り計らうと、お話したはずですが?ハキム様、まさかお解りではない、とでも?」

「た、確かに言った!言ったがっ!!このタイミングで処分するのは違うだろう!?攻め込まれているのだぞ!!少しでも使える駒は必要だ!!」


ドン!


 拳を机に叩き付けた衝撃で机の上の酒瓶が倒れ、ゆっくりと絨毯に染み込んでいく。そこから立ち上がるアルコール臭が、血の生臭さをごまかす様に部屋に広がる。

 大声で怒鳴りちらすハキムは、それを受けても一切表情を変えないストレイに何故か寒気を覚えた。

 

 この男は、ここまで冷酷な男だったか?

 それに、ここまでの腕を持っていただろうか?


 確かに、ストレイは軍人だ。ハキムの記憶では剣を握ることよりも、どちらかといえば権謀術策・欲の権化の騙し合いが専門だった。

 要はこのような純粋な実力といった方面にはあまり興味を示していなかったはずだ。

 だが、いま目の前の死体は“綺麗”に斬り殺されている。

 ハキム自身は暴力など扱えないが、そこそこ見てきている。死体も、それを創る製作者たちも。

 冒険者ギルドの責任者と、裏の顔。経験だけで言えばそこらのベテランでも木っ端と言えるほどである。

 その経験から判断しても、ストレイは“こう”であるはずは無いのだ。

 瞬間、ハキムの脳裏によぎる疑問に被さる様に、ストレイの声が掛かる。

「確かに一理はありますが……。使えるのであれば、です。この男、完璧に戦意すら失っていますよ。時間稼ぎの捨て駒にすらならぬなど、ゴミ以下ですな。むしろ、ここでおかしな事をされて計画に支障が出る方が問題です。それに……」

 はっ、としたハキムに視線をよこす。

 ねちゃぁ、と粘着質な音をさせてストレイの口元が笑いの形に歪む。

 そうしてこう続ける。


「どうせ、ここにいる者は皆、死ぬのですしね?」





「でかい……っすねぇ……。何か、嫌な雰囲気だなぁ……」

 孝和はその身を、様々な木箱が積み上げられた後ろに隠していた。食品・酒・武具等々、焼印の押されたそれらはうず高く、身を隠すには持って来いだった。

 孝和には解らなかったが、軍の横流し品だけではなく、様々な類の物資が満載で、それだけで一財産となる。

 そんなことは知らない孝和としては、邪魔な物が乱雑に置かれている状況に“少し整頓して置いておけば、もう少し動きやすいんだけどなぁ”とうんざりしていた。

「見張りも居ないしなぁ。ここまで無防備だと逆に行きづらいってよぉ……」

 いくらあの収容施設の担当の頭が悪かったとしても、だ。どんなに人数に余裕が無かったとしても、だ。

「警戒用に誰か立たせとけよ……。踏ん切りつかないっての」

 要するに、これは完璧に、

「罠、だってことかい……」

 しかも見え透いた、気付かせることが目的の罠であった。頭を抱えた孝和が横に視線をよこす。

「しかし、このままというのは性に合わないんだよ。私はな」

 エーイはそう言うと、抜き身にした剣を握り締め中腰の体勢から立ち上がる。

「え?俺が行くつもりなんですけど?」

 虚を衝かれて孝和は戸惑う。こういうときに突っ込むのが雑兵の自分の役割で、どっしりと判断してもらうのがエーイの役割だと思うのだ。

「まあ、そう考えているだろうと思ったよ。ただな、タカカズ?」

 少し茶目っ気を感じさせるくらいの表情でエーイは続ける。

「はっきり言うが、私よりかなり、いや……度が過ぎるほどに強いだろ?」

「へ!?い、いやいや!そんなことは無」

「無くは無い!いい加減にしろ!現状で、私よりもお前の方が強い!!お前がやるべきことはキッチリと最後に決めることだ。それに、君は気付いているか?自分が全ての場面で矢面に立とうとしているんだ。年長者として言わせてもらうが、生き急いでも何も良いことは無いぞ」

 目の前に指をビッと差されて、ジッと真剣な表情で見つめられ、一気に放たれた言葉に孝和は二の句を継げられなかった。

 生き急いでいるつもりは無い。ただ、不安なのだ。


 自分が、その場に居ればどうにか出来るのではないか。

 居ることでなにか次に繋げるきっかけに出来るのではないか。

 そして、


 ……もう自分が置いていかれることが無いだろうから。


 孝和とて解っている。

 愛で、友情で、勇気で、慈悲で、憐憫で。そういった人の優しさに基づく“何か”を糧にした行動ではないことを。

 孝和の理由は、違う。ただ、嫌なだけだ。怖いだけだ。

 自分の知る誰かが傷つくということが、何もかも無くしてしまったあの時の自分を思い出す光景を見ることが。


 ただ、怖い。嫌だ。ふざけるな。

 俺の力が届くなら、殴り飛ばしてでも止めてみせる。自分の周りの全てを守ることが出来るのならば、俺の持っているものなら何だって持っていってくれ。

 だが、そんなことが夢物語なのは知っている。出来ると考えるのはガキの考えだ。

 だから、出来得る限り、やってやる。

 守れるならば、守る。奪い返せるならば、奪い返す。


 誰かから奪わないで欲しい。誰も傷つけないで欲しい。自分だけでなく、皆の優しさが溢れた世界が、欲しい。


 ……その考えもガキの考えだ。

知っている。知っているからこそ、足掻く。

 まだ、自分に出来るかもしれない可能性があると思えるから。


 その為に傷つくのなら、まずは自分だ。それでも足りないのならば、次には足りるように。

 それが、孝和が思う全て。

 “強く”あることを法寿の元で決めた日からの、自らに課す義務であり譲れない決心でもあった。


「……死にたいわけじゃないんです。でも、自分がやれることには、関わりたいだけなんですよ」

「違う。生き急ぐな、と言っているんだ。もう少し君は誰かに頼るべきだし、そうすることで見えてくることもあるはずだ。年長者のことばだよ。少しだけでいいから心に留めて置いて欲しいな」

 エーイが苦々しく笑う。

「そうですか……。まあ、そうかもしれないですね。覚えておきます。でも、この生き方しか納得は出来ないと思うんです。俺は、そうして“生きたい”んです」

「ふふふふ……。不器用だが強い言葉だな。そう思っているのであれば良い。納得いく生き方をしろ。では、な?」

「はい。では、頑張ってください」

 孝和はグッと握りこぶしをエーイに向ける。

「ああ、ケツは頼むぞ?」

 その拳に同じように拳を合わせたエーイは、勢いよく飛び出していった。




「ハァキムゥウウウゥ!!!!!ストォレェエイィィイイィッ!!!!!」

 外洋船が停泊できるほどの大きな洞穴に、エーイの怒号が響き渡る。職業柄、腹から声を叩き出すことを日課としていることもあり、声量は一般人の比ではない。

「出て来いッ!!貴様らが今回の元凶だというのは解っている!!!」

 船までの周囲に身を隠すものが何も無い道のりを一人で歩み出て行く。

 ジャリジャリと荒い砂地を踏みしめながら、剣を振るう。

ヒュンと軽い音を立て、地面に薄く刃が斬り跡を付ける。

「私が誰かなど知っているだろう!!!これ以上、貴様等にこの街を好きにさせる気はないッ!!軍も貴様等の行動を許さんだろう!!援護の人員もすぐに到着する!!罪を贖えッ!!!出て来いッ!!!」

 援護云々はハッタリだ。予想ではもう来てもいい頃合だろうが、未だここに姿を現していないことから、恐らく軍との間で何かしらの衝突があっただろう事は、想像に難くない。

 そこで捕まった者たちを向かわせることで、今の状態に一石を投じてくれることを期待していた。

 幾らなんでも、そこまでの証拠を突きつけられて動けないほど軍が腑抜けているとは思いたくない。

「全く……。こんな時間に何の用だね?用事が有るならば、夜が明けてからアポイントを軍に取って欲しいものだがね?」

 へらへらと嫌味な笑みを張り付かせながら、ハキムが現れる。甲板からエーイを見下ろしながら、その右手を口元に持って行く。なみなみと酒が溢れんばかりのグラスが一気に呷られ、空になったそれが海面に向け投げ捨てられる。

「あまり面白くない冗談をありがとう。はっきりと言わねば解らんほど、その脳は酒でふやけているのか?ああ、分かった分かった。一発叩いてやろう。腐りきっていても多少は自分の馬鹿さ加減を思い出すだろうな」

 くだらない言い合いはエーイからすれば歓迎すべきことだ。時間を掛ければ掛けるだけ、自分の側が有利になる。

「何のことかな?私には全く分からないがね。それにどうやってここに来たのかね?ここは私のプライベートな港だが?」

 ストレイは何もかも分かった上で、この件を続けるつもりの様だ。ならば、馬鹿馬鹿しいが付き合ってやろう。

「まあ、そこまで言うなら言ってやろう。と、いうかもう貴様等に聞きたいことは一つだけだからな」

 睨みを効かせて甲板を見上げるとハキムが恐る恐るといった表情でこちらを見ていた。より強く眼光をそちらに向けると、ヒッと声を上げエーイの視線から隠れるように後ろに逃げ出す。

「ほぉ……?お聞きしましょうか?」

 ストレイはたぷたぷの顎肉を空いた右手で擦る。その余裕のある態度がひどく気に入らない。

「うちの大将を迎えに来た。さっさと家に帰さねば、奥方も心配されるのでな」

「ああ、そのことですか。アデナウ殿はぐっすりとお休みですよ。どうやら疲れておいでの様だ。このまま少しの間我々と共にバカンスでもいかがな物かと思いましてね?働き過ぎは体に悪い……。きっとアデナウ殿も喜ばれるでしょうな。ふふふ……。ッ……ハハ!ハァハハハッハハハッッ!!!!!」

 ストレイは自身の言動に笑いを耐えられなくなり、品の無い哄笑を噴き出してしまった。

「なるほど……。話にならんな……」

「ええ、そうでしょうとも、そうでしょうとも……」

 双方共に飽きが来たのだろう。

「力ずくで、行かせてもらうぞ!!!!」

「出来ますかなぁ!!!少しは見世物として面白い物を期待しますよ!!」

 言い放つと共に、ストレイは今までエーイに見えないようにしていた左手を高々と上げる。

「赤を重ね錆を生み、灰を重ね澱を生めッ!!!泥を重ね腐り逝けッ!!!その忌まわしさよッ!!!!!」

 その掲げられた手に黒水晶が光る。周囲が暗いと言うのに、それ自身が光を放つ。

暖かな色は、無い。

 心の奥底まで冷えるかのような蒼が周囲を照らす。ぬるっとした乾きかけの血を思わせるような茶と赤の乱舞。くすんだ緑。掠れた紫紺。

 それらが一斉にストレイの黒水晶に導かれる。マーブル模様にそれらが合わさり、球となる。

「集いてッ!貪れッ!!啜りつくせッ!!!生あるものに害を為せッ!!!!業と魔を冠し、罪と共に生まれ出でよォオオオオッ!!!!」

 呪言をもって、世界に毒を撒き散らす。それがストレイの行った事。

 “それ”が在るだけで世界が歪む。

 




 


 ギリッ


エーイは目を逸らす事が出来ない。

 切り札と聞いたときに罠や、強力な武具、数による圧殺といったものを想像していた。

「くっ……!まさか呪術の類、しかも禁呪だとは……」

 と、言うよりは最初からその選択肢は無い。

 あまりにも罪深く、それでいて強力な呪。扱うことすら禁忌とされる数々の代償を払う術式だ。

 人の使いこなすことの出来る倫理観を軽く超えている。

「ストレイッ!!!貴様ァアァッ!!!」

 本来警戒するべきなのは、目の前の禁呪だけではない。これを囮に周囲に手下を配していることもある。

 だが、それらは目の前にあるこれと比べれば瑣末ごとに過ぎない。

「自分が何をしているかわかっているのか!?この世界の頸木をへし折るつもりか!!!」

 怒鳴りつけると同時にエーイの背中に悪寒が走る。すでに黒水晶が集めた光は爛々と輝き、ストレイの手からはなれ、中空に浮かんでいた。

「そこまで怒ることは無いでしょうよ……。安心なさい。この程度では問題は無いそうですからね」

 ストレイはエーイに諭すように言葉を掛ける。ただ、その顔には大粒の汗が浮かんでいる。首元にしみこんだ尋常でない汗の量が大きなリスクをストレイに科していることを表していた。

「さあ、それよりもパーティーの始まりです!!是非とも私どもを楽しませてください!!」

 シャツが首元を締め付けていたのを不快に思ったのか、引き千切るようにしてボタンを外す。ボタンがはじけ多少息が楽になったのか、真っ青な顔をしながらもニヤついた笑みを張り付かせて黒水晶を高々と掲げる。

「来いっ!!【業魔】よっ!!!!!」

 水晶と連動するように左腕の腕輪にも光が燈る。


キィキィキィー!!!!

ベキベキベキッ!!!!!


 何も無いはずの場所から擦れあい、引き裂かれるような甲高い音が響き渡る。混ざり合う光が本来は有り得ない“黒い光”を作り出す。

 形容することができない不気味で不吉な光が、世界を歪める。

 ゆっくりと世界が押し遣られ、何かがこちらに出てくる。

 

 禁呪の恐ろしい点がここにある。

 この世界に生きる者や、物質にダメージを与えるのではなく、世界自体に傷を負わせるのだ。

 過去にはある狂者が大規模な禁呪を行使したことが記録として残っている。その際に使われた贄は千を超え、その後に巻き起こった術の暴走は凄惨を極めたとされる。

 震源地となったその町は世界の歪みのツケを支払うこととなった。世界の傷の治癒にその場にあるものの全てが使われ、クレーターが出来上がった。計ったように綺麗な円を描いて、小さな町ひとつが無くなったのである。人や、植物、建物、それらを含めたすべてが無くなった。

 詳細についてはまるで判らない。偶然そのクレーターの範囲内から外れていた町民が居たこと。当日、憲兵がその狂者を捕まえるとの報告が隣町に残っていたこと。空が歪んだ後、大きな音がしてその歪んだ空にすべてが吸い込まれていったということ。

 たったそれだけだった。

 だが、結論は出さなければならない。

 結果、“恐らく”“禁呪が”この大惨事を引き起こしたのだろうとされた。

 それ以降、多くの国で呪術は厳しく管理され、特に禁呪は使用どころか研究することすら重罪とされた。

 だからこそ、エーイはストレイの正気を疑った。

 発動にどれだけの贄を奉げたのか。本当に自分の術を理解して使っているのか。それを操ることがどれだけの罪なのか。

 人同士の間の罪ではない。

 これは“世界”に対する罪だ。

 そんなエーイの葛藤を無視して世界は悲鳴を上げ続ける。

 押し広げられた世界に、業が一滴落とされる。


「WOOOOOOWWW!!!!!」

 業が産声を上げる。

 大きさとしてはマイクロバス程度である全身を漆黒の剛毛が包んでいる。ピジョンブラッドの美しい赤色を爛々と輝かせた瞳は鋭い眼光を持って周りを威圧した。

 どちらかというと猫科の肉食獣の顔相を持った獣だが、数点独特な特徴を持っていた。最も目を引くのは額から生えた角である。イメージ的に近いのはユニコーンがはやしている一角であろうか。ただし、色は白ではなく濃緑であったが。それが、天を衝くようにそびえている。

 ほかには、4足総てに宝玉が埋め込まれている。瞳と同じくピジョンブラッドが黒の毛並みに映える。周囲に光るそれは、何らかの魔術的な力を持っていることがパッと見であっても判った。

 黒毛に埋もれていたが、獣が声を上げると同時に伸びをしたことで首や、肩口、宝玉周りに金属製のパーツがエーイからも見えた。

 このことから、獣という存在が、人為的な兵器であることがわかるのだ。これらのことと、その特徴からある推論がエーイの頭に浮かぶ。

「【護国守護獣】だと!?バカなっ!!こんな場所にいるわけが無い!!」

 【護国守護獣】とは文字通り国の最後の砦。王城を守るための存在である。普段は姿を見せないが、王城といった戦略的拠点に封印で括られている。そのため、攻勢には使えないが守勢には絶大な威力を発揮する。

 各国それぞれ形は違うはずだが、共通の特徴がある。

 具体的には、高純度の魔力石が四肢にあり、それにより体を維持していること。そして、循環する魔力が瞳にも発現し、同色の輝きを放つのだ。

 ただし、強力な物は強力である一方、問題も同時にあるのである。エーイの記憶では封印の維持と動かし続けるためのコストとして莫大な魔力を食うため、多くは各国の首都にしかないという情報だったのだが……。

「フフフッ……。【護国守護獣】ではありませんよ!!いかがです!!私のこの【業魔】は!! どうぞ無様にのた打ち回ってください!!アハハハ!!!アハッアハハアハハハハハッ!!!!!!!!!!!」

 狂笑は止まらない。


――――【業魔】――――

 業わいは、ワザハヒであり、災いを生む。

 人の触れざるべき場にあるモノ。

 故に触れてはならぬ。故に近寄ること能はず。



 罪は罰を生む。

 その罰は誰に落ち行くのだろうか?

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