設定集
設定集です。読まなくてもまあ大丈夫なものだとは思います。矛盾とかあるかもしれませんが、一応こんなこと考えて書いています。誤字等ご容赦ください。
○人物
◇八木孝和
本作品の主人公。25歳。身長186cm体重87kg。
滅び行く真龍の一族の計画により異世界に召還される。日本人と龍の力を刻み込まれた人間の長年の交配により、シグラスの後継としてそれに耐えられるだけの魂の器を持つ。一方それだけの器を持ちながら性格は、ある程度内気。興味のあることに関しては集中して取り組む。細かい作業を好む。
少年時代の家庭環境の影響により、軽度の人見知りとなる。中学から大学までの間は大叔父の結城法寿が保護者となり、彼を鍛える。大学は4年制の地元の経済学部。20歳のときに法寿から皆伝を得る。その後はオタク趣味に走る。主にゲームはRPG、S・RPGを好み、やりこむタイプ。読書は興味があれば何でもOK。園芸・料理・小説まで幅広く読みこむ。
戦闘技術に関しては、法寿の受け継いだ道場でみっちりと教え込まれる。孝和が龍の因子を保持するため、鍛錬内容を普通の人間よりもハイスピードで習得していた。
剣術道場ではあるが、「刀を主体とした戦闘術」ではなく、法寿の方針により実践的な「刀程度の長さの棒を使う総合的な戦闘術」を仕込まれる。そのため、剣術以外にも棒術、体術に優れる。興味のあった古武術や合気道をビデオや本で独自に習得している。体術のみであれば、法寿を除けば道場内で最も強い。
ルミイ村では記憶の混濁を装い、自身の常識の不自然さをごまかしたが、マドック到着後は外国の田舎者を装うことで追及をかわしている。
○プレイスカード
【種族】 龍血の異人
【スキル】・ドラゴンソウル
恐慌・幻惑・誘惑等の精神系攻撃について完全防御
・龍の血脈
毒物が体内に入ると解毒される。ただし、酸を含む毒物に関してはダメージを受ける
【称号】 食の開拓者(食神フズ)
味覚の鋭敏化。微細な味の違いを詳細に認識できる。
(このクラスの称号では亜神になれない)
【基本情報】力 C+ 体力 C+ 技術 B 魔力 F 知性 C 器用 B+
※プレイスカード未記載事項について
・真龍の知識
シグラスより受け継いだ真龍の英知。とはいえ、真龍の興味ある分野に偏っていることもあり、かなり扱いづらい。さらに、外界に興味の薄い真龍が溜め込んだ知識のため、情報の混濁が起きている。例えば、術式の構成を理解することは出来てもその使用法は知識の中に無い(龍族は念のみで術を起動するため)。
モンスターの強さも、スライムと下位龍のワイバーンが「弱い」という扱いになっていたりするため人の基準と真龍の基準の誤差が大きい。
世界情勢も、最後の真龍のシグラスが洞窟内で、後継者が育った時点で転送陣を開くため、外界に出歩かなかったため、昔の情報しかなく、あまり役に立たない。
一方、メインではないはずの知識の鋭敏化については、様々な知識・経験を全く損なうことなく思い出すことが出来る。さらには、この世界の言語に関しては、真龍の生まれた時代から存在した、通常語・下位神官語・古代聖霊語の3種を完全に読解できる。このため、多くの書物の読解が可能であり、孝和本人はこれが最も役立つと考えている。
・気功術(孝和の使用するもの)
人間の使う「気功術」と似ているが実際は全くの別物。白銀のオーラを纏うこの技術は、真龍が無意識に纏うものである。初めてシグラスと出会ったとき、シグラスが薄く燐光を放っていたのもこれにあたる。これを纏った状態(真龍状態)の孝和は通常よりも各項目が上昇する。
※真龍状態の基本情報
【基本情報】力 B+ 体力 B 技術 A+ 魔力 F 知性 C 器用 A
◇キール
体長約30cm、体重約5kg。
ルミイ村~マドック間の交易路で孝和をマスターとする。
ルミイ村のウィスラーを襲撃したスライムを、孝和が気功術で撃退した際に彼の従魔となる。本来は自意識の無いただのスライムであったが、真龍のオーラを受けて体組織が変質、オーラを受けた部分を核として知性を持つ生命体として再構成された。
すこし潰れた球形をした真っ白なスライムのように見える。しかし、種族としてはスライムではなく、より上位のホワイト・ジェムとなる。
本体は体内の核の部分。周りを包むぷよぷよとした体組織は感覚があり、何らかの形で喪失しても核が無事ならば「光・水分」がある限り、再生できる。
孝和の非攻撃的なオーラにより生まれた突然変異。その為、会話が出来ることや上級回復術が出来るのは、ダウンコンバートされた真龍の知識が、キールの核となったと考えられる。術者としての才能はかなりのもので、初級術ならば簡単に習得できる。
性格は純粋無垢。子供のような口調ではあるが、戦闘行為に関して拒否的な意識は無い。一方、他人から嫌われることを極度に怖がる。これは、キールの核を構成する際に少年期の孝和の深層心理が影響を与えている。
食事は「光・水分」以外は本来必要無いが、野菜・ハーブを好む。肉が「食べられない」のでは無く、「嫌い」である。魚は同様に「嫌い」だが、卵は「好き」な様である。要するに、ただの好き嫌い。
○プレイスカード
【種族】 ホワイト・ジェム
【スキル】・光あふれる世界
光がある限り、魔力があふれ出す
・龍の加護
龍の加護により、恐慌・幻惑・誘惑を完全防御。さらに龍族のエナジーが、
フィードバックされる。
(キールの場合、エナジーを魔力に変換している)
【称号】 なし
【基本情報】力 F 体力 C+ 技術 D+ 魔力 B 知性 C 器用 C
※プレイスカード未記載事項について
・神の祝福(属性:光・土)
この術式はババンによって、再生と体力回復の光術に大地の恵み《アースグローリー》の土術の複合術式と説明されたが、実はキールは全くこれらの術を使えない。
実際は完全にキールのオリジナル。キールは真龍と同じように、念で術を起動しているので、自分で使いやすい「傷を完全に治す術」をオリジナルで構成して使用している。ただし、かなりの魔力を一気に消費するため、真龍の知識のレプリカ体であり、孝和のエナジーのフィードバックを受けているキール以外は、ここまで自在な使用は不可能と思われる。
◇アリア(アマリリア・クラウ・ウェルロー)
身長155cm、体重51kg。20歳。
リグリア王国の伯爵位を叙される名門ウェルロー家の長女として生まれる。兄が2人、年の離れた妹が1人いる。本来は爵位継承権第3位であったが、16歳となった際に戦神ラウドの神官となるため、継承権を喪失した。
幼少時から騎士となることを夢にもち、それに足るだけの努力を重ねてきた。戦神ラウドの神殿内でも、武術の鍛錬に抜かりは無く、同世代の神官候補内では最も戦闘技術に長ける。それもあり、ラウドの加護も受けることで上級神官とほぼ並ぶほどの実力を誇る。
一方、貴族生活と神殿の生活が長かったこともあり、策略や陰謀といった人の裏をかくようなことに対してはきわめて弱い。正々堂々、正面から問題を解決することを信念とする。
性格は良くも悪くもまっすぐ。人を教え導き、民草に奉仕することが、自らの全てと信じている。これらは人の上に立つ貴族という立場のものが感じる義務感からであるが、本人は重荷と感じていない。
孝和・キールとは神官となるために、巡礼に旅立つための冒険者登録時の試験で出会う。洞窟内の戦闘で両者の実力を認め、ラウドの神託に従った自らの判断により、2人をスカウトすることに決める。洞窟内最奥部にて、伝説の狂戦士と孝和の戦闘を意識を失いながらも確認。孝和を「英雄の器」と確信し、過去の自分の夢を孝和に重ねている。
孝和・キールに関しては、戦神ラウドの神託などの打算的なものもあるが、それ以上に洞窟のクエストで信頼を感じ、好意を抱いている。それもあり、3人でチームを組み、冒険者として活動していけるよう提案する。
○プレイスカード
【種族】 人間種
【スキル】・気功
自身の生命力を利用し、戦闘力に転化する。その際の攻撃属性は個人により変化する。
・戦神ラウドの加護
戦神ラウドに祈ることで、自身の精神力を高める。精神攻撃に対し、ある程度
の耐性を得る。
【称号】 なし
【基本情報】力 C 体力 C+ 技術 B 魔力 C 知性 C+ 器用 D
○異世界(1部終了まで)
・フォロン大陸
孝和たちの現在地。この世界では最も多く人間種が居住する。大陸中央部は、人間種の国家が支配権を争う。大陸の北部山岳地帯から、ステップ・荒野には亜人種・精霊族の連合体が国家を形成する。南部は湿地帯であり、多くの少数民族の支配下のため、いまだ未踏の地とされているが何故か古代の遺跡群が存在している。
・オクル諸島
フォロンの北部に存在する諸島。この地域は夏でも気温はさほど上がらず、冬場には凍てつくような寒波が襲う。そのため、農耕業は全く行われず、漁業・工業により得られる物資を交易を行うことで住民は生計を立てる。
○国・街・村・その他
●リグリア王国
約60年前にパーン王国に侵攻し、その領土を奪い取る。しかし、ほぼ無血革命に近いその手法は住民の多くに指示され、大きな抵抗も無く現在の統治状態を維持している。
現国王はかなりの名君。しかし、次世代の継承権を持つ3名の王子・王女の間で後継争いが勃発している。
●パーン王国
70年前に国王が死亡したあとの混乱により、内乱が勃発。10年ほどの内乱が続いたため、国力は低下。内乱に参加した貴族は完全に民心を失い、王家の血脈をわずかだが受け継いでいるリグリアの侵攻により、滅亡する。旧王族と、内乱に参加しなかった一部の貴族以外は貴族の位を失った。
●グラノイア公国
リグリアとはウェルロー領のほか数箇所で領土紛争をしている。パーン王国は元々公国の領土であったこともあり、国是として、旧パーン王国の正統な所有権を主張する。そのため、現在も小規模な軍事的衝突を繰り返している。本格的な戦争状態にはなっていないが、火種はそこかしこにある。大陸の北部森林地域を領土としているため、温暖で良質な草原地帯に激しい領土的野心を持つ。
●リーンブルグ
魔術ギルドの総本山がある。その影響で国民に多くの魔術師を抱える強大な軍事国家。リグリア・グラノイア双方と領土の不可侵条約を結んでいる。
・マドック
正式にはマドック自治区域。マドックを中心とした周辺地域の各ギルドの代表者による自治が認められている。中心部の治安部隊は、パーン内乱時にこの地域の民兵がそのまま従事した。他の貴族領と違い、商売をするには課税が少なくて済むため多くの人が居住している。
・ルミイ村
孝和が異世界にて初めて辿り着いた集落。主産業は毛織物・農産物。マドック自治区域に所属している。代表は村民が選んだ人物が村長となる。
・港町ポート・デイ
自治区域に隣接している貴族領のため、かなり発展している。海軍の軍港・基地がある。10年前に支配者の悪徳貴族が国家命により、更迭されたため現在は治安回復の真っ最中。そのため、領地経営に多少の問題を抱える。海産物の交易で発展しているため、商人の町といえる。
○宗教
世界神を頂点としているこの世界で唯一の宗教。全ての神々は世界神より生まれ出でた。世界神とその実子である光の男神・闇の女神の3柱には名前が存在しない。これらを原初の3神と呼ぶ。
その下の神々より個別の名前が存在する。第2階位~第5階位までの200柱が神とされる。それ以外は亜神として神々に仕える。
神殿は全ての神々を信仰する場所とされるが、各神々の本殿は各地に存在する。神官となるための条件はそれぞれ違う。
○術
魔力を消費して術式を起動する。その際に身振りや、言語により式を整えて発動させる。
これを丸々ショートカットするには、ある程度の熟練か才能が必要とされる。
自身の限界を超えて使いすぎると、精神に影響がでて、ひどい場合衰弱死する場合もある。
・光
再生
損傷した部位をそのまま再生する。血液の喪失分はもとには戻らない。
体力回復
疲労感を一気に回復する。ただし、肉体的損傷は元に戻らない。
光輪
手のひらに収まるくらいの光る輪を発射して攻撃する。通常の殺傷力は低いが、術者の力量によってはかなりの威力まで上昇させることが出来る。
灯火
術者を中心として光を放つ。通常、屋外では半径10メートル。屋内では壁に反射させて利用する。術者が解除しない限り、半日ほど効果は続く。
・土
大地の恵み《アースグローリー》
肉体の再生能力を一時的に増幅する。血液の喪失分も回復する。生命力が足りない場合、術を掛けても回復しない。
・水
氷結
大気中の水分を凝縮し、氷を作り出す。水分のみを集めるため、ミネラル分などの余分なものは全く存在しない。
・火
火炎球
読んで字のごとく。「火炎」の「球」を発生させ、対象にぶつける。球体にするのに技量を必要とするため、中級に区分される。
ある程度ガチャガチャですが書かせてもらいました。
後々、書き直したり付け足したりはするかもしれません。
次回からは本編になりますので、よろしくお願いします。