人生を振り返る時に走馬灯は巡るのだろうか
人生で愛する順番は決まっているのだろうか?
純愛ならぬ順愛は存在するのかをえぐる、ジャンル不問の作品です
「お父さん 私の顔がわかる」
愛する娘の声が薄っすらと聞こえ、記憶が遠のく。娘は大好きな韓国ドラマを観ながら看病してくれている。
「ああ わかる夜」
今晩はやけに冷えて額の奥底がズキンズキン痛む。
「お母さんがお寿司買って来てくれたのよ」
OREの寿命はまもなく終わる。残された時間に余裕はない。
「お父さんの好物のサバよ。」
「ああ ありがとう (でも食べられるかどうかわからない。サバは苦手な方た の に...)」
走馬灯が螺旋階段を駆け降りるように瞼の裏側で始まった。いよいよOREの命も終わりなのか
妻は昔の使えなくなっているビデオカメラを自宅から持って来てくれ、最期を言われるがまま記録する。
あの、そう、それは
妻とお付き合いしていた頃に遡る。
人生でモテキは一度は来るというが、こんなoreにも来た。その時、その頃が絶頂であった。
互い一人暮らしであったために、比較的自由に生活していた。妻と結婚すると決めた途端、運命的ではない初恋の人との再会した頃。(場面は更に遡る)
初恋は小学5年生の2月だ。
同級生で幼馴染みの二人からOREたち二人は図書室に呼び出された。
「これ バレンタインチョコ 受け取って」
このエピソードは当時本命の初恋人から貰ったものなので、モテキエピソードではないが、oreの奥底の気持ちまでは記録しなくていい。
結果的にOREは受け取って、その娘を好きになったのだが、チョコは食べ無かったし、ホワイトデーの御返しもしなかった。学校生活でもいつもより話さなくなった。
「、、、、」
「いわゆる好き避けか」妻は馬鹿にしながら記録する。韓国ドラマでは、純愛ばかりで好き避けなんてナンセンス。
(場面は15年後に切替わる。ああ走馬灯はこんなにも行ったり来たりするものなのか)
「久しぶり」
「えっ ああ びっくりした」
職場の上司が案内してきた人は初恋の女だった。
「お前 独身卒業のチャンスきたな」
上司には結婚を決めた話しはまだしていない。
「今仕事中だから、17時にまた、ここで」
「ええ」
上司に聞いたところ、職場の福利厚生施設でトレーニング機器のインストラクターで派遣されてきたらしい。
(その後、初恋の人とじっくり話しをしようと、喫茶店を探すが何処も臨時休業で。彼女はスーパーで買い物し、何か軽食を作ると提案してくる。マジか)
モテ慣れていないOREは小学5年以慌てふためく。
「私食材買って来るから、車の中で待ってて」
どうやら彼女には彼氏がいると言う。
だがOREの部屋に堂々と入り、ペペロンチーノを作る彼女。
(初恋の人にあのときのチョコ嬉しかった御礼も言えず、無理やり喉を通すパスタ。うまいのかどうかもわからない)
映像伝達はOREが仕事を辞めようか決断しかけた45歳に移動している。走馬灯は暴走しているのかℂ




