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隕石追放シリーズ

星詠みの巫女の星座表

 第四回なろうラジオ大賞参加作品第二十七弾!


 アデュエ一族の巫女には代々継承される物がある。


 それは星座表。

 たとえどこの惑星であろうとも。


 降り立った瞬間に、すぐに周囲の星座を認識して三次元な宇宙図を表示し、さらには降り立った惑星の、如何(いか)なる場所が、アデュエの巫女に代々伝わる儀式を()(おこな)うのに(もっと)も適した場所であるかを示してくれる。


 如何(いか)なる惑星に行くにしても必要不可欠な、大事な物です。


 いったいいつ、どこで作られた物なのか。

 それは分かりません。アデュエ一族の誰か、遠い遠いご先祖様が作った物である事は判明していますが、それ以外の事が一切不明な代物(しろもの)です。


 ちなみに、アデュエの巫女が()(おこな)う儀式とは……()()()()()()()()()()()()()()()()()()儀式。


 下手をすれば宇宙全体を危機に(おとしい)れかねない。しかし()()()()()()()()()()()()()()()()()必要な、多元宇宙規模で重要な儀式です。


     ※


「アデュエの巫女よ、どうか我がヴァンデリアに協力してはくれまいか?」


 そんな私のもとにある日、一人の男が訪ねてきた。

 男はとある宙域で、銀河規模の戦争をしている国家の一つの軍関係者だった。


「私は……私達は誰にも付くつもりはありません」


 おそらくこの男は、その儀式によって得られる力をもとに兵器を作ったりするのだろう。()()()()()()()()()()()()。悲劇を繰り返さないためにも、絶対にこの男にも、誰にも付いてはいけない。


 たとえ、(ことわ)った結果殺されるとしても。


「私は、何も銀河を支配したい訳ではありません」

 男は頭を下げつつ言う。


「私は、銀河を本当の意味で平和にしたくて力を(ほっ)してるのです。今の我が国家の()(かた)では、銀河そのものを破壊しかねません。そうなる前に、その被害を受ける側の事を考えない連中を叩き潰す力が必要なのです!!」


 嘘は、言っていないようです。

 力の流れを感じ取れるアデュエの巫女ですから、それくらいは分かります。


「そして私は約束しましょう。私に付いてくださった(あかつき)には、()()()()()()()()()()()()()()()()()()! だから是非(ぜひ)とも、私にご助力を……ッ」


 そしてその言葉に……私は揺れた。

 なぜならば今までの巡行の旅の中で、私の能力を狙って数多くの犯罪者などが、私達に接触し……多くの同胞を失ったから。


 そして、男の目を()て。

 その言葉に嘘偽りがない事を改めて察し、私は……()()()()()()()


     ※


 それから、数年後。

 男はアデュエ一族の助力を得て戦争を終わらせ。


 そして私は、今夜も星座表を展開し……彼の(もと)で巫女をしている。












 そして後にアデュエの巫女は。

 星詠みの聖女と呼ばれる事になるのだが。


 それはまた別のお話。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何と壮大なお話( ˘ω˘ )
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