アモンド兄ちゃん
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隣りの武器屋のペンティアが、仕入れに行くからと一人息子のアモンドを預けていきやがった。
ペンティアの連れ合いは、去年病で亡くなっちまったからな。
オリホックの奴も、珍しい薬草を遠い所から採取してきたが、間に合わなかった。
アモンド 「おじさんお世話になります」
ダチェラ「ああ、ゆっくりしていけ」
アモンド「ジニアと遊んでもいいですか?」
ダチェラ「好きにしろ」
アモンド「はーい」
それにしても、大きくなったもんだ。ジニアとは大違いだな。
アモンド「ジニー~」
ジニア「にゃっ!」
ドッタンバッタン、バキッバタバタ。
ガキ同士はうるせえ。
ジニア「うにゃー!」
ジニア「ムームー」
アモンドは、ジニアが可愛い過ぎて苛めてしまうタイプだった。
ジニアは、苦手だと思いながら寂しそうにしているアモンドを無視できないのであった。
だが、やっぱり逃げ回る。
このあと、帰ってきたオリホックが驚愕するほど、家の中を滅茶苦茶にしてしまうのだが、そんな事は知ったことではない。
ダチェラはジニアの面倒がなくなり、集中して仕事をしていたので何も気にならないのである。
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