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行っちゃやー
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ジニア 「ムームー」
ジタバタと床に這いつくばり、不満だと両手をパンパン叩く。
そしてなにより凶悪な目。
オリホックは、クエストを頼まれて行かなければならず、しかし……。
オリホック 「ジニ……不満か? まったくなんて、嬉しい反応をしてくれるのか」
ムームー言うジニアを抱き上げて、やっぱり抱き締める。
ふんわり柔らかで、甘い香りのするジニア。
小さなおててで、必死にギューッと服を握ってくる。
オリホック 「お前が居るから、私も自分を大切にできるんだよ」
ジニア 「おーおー」
オリホック 「なんだい?」
オリホックの鼻に手で触れて、ニッコリしたジニア。
無垢な笑みだが、魔のようだ。
オリホック 「ああ、行きたくない……」
そのまま連れて、ダチェラの頭の上に置いて行くオリホックの辛い旅立ちだった。
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