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脳内パニック4

 



 ♪(More)足りない (More)足りない 頭狂わすサウンドが足りない(More & More)

(もう)おしまい? (もう)おしまい? 洗脳始まってるぜシャウト(もうアンコール)

(More)足りない (More)足りない 頭狂わすサウンドが足りない(More & More)

(もう)おしまい? (もう)おしまい? 洗脳始まってるぜシャウト(もうアンコール)




 リサのミューティアから溢れる重く響くサウンドと、踊りたくなる魔力の波長。

 やっぱりラウドロック…やりたかったのかリサは。


 この世界はそういう音楽のジャンル分けはされていないかもしれない。だから女の子同士で組んでみて、初めてリサの音に触れて、思ってたのと違うって、みんな離れていってしまったのかな…?



 俺の元いた世界なら女の子のラウドバンドいっぱいいたのに…



 だがリサ!安心しろ!


 よかったな俺が男で。そして何を隠そう、俺が前の世界で組んでたのもラウドバンドなんだよ!



 ♪響かせる 脳から細胞(セル) NO STOPPING!!

 響かせる 脳から細胞(セル) NO STOPPING!!

 響かせる 脳から細胞(セル) NO STOPPING!!

 響かせる 脳から細胞(セル) NO STOPPING!!





(う、うそ。私の波長に合わせてくる…!?)


(だから言っただろ、どんな音でも合わせてやるって。俺とリサがバンド組むのはきっと運命なんだよ。)





 ♪OK 見せたげる百景 絶景につき 要チェック 済んだらよーいどん!

(らんらんらん♪でRUN and RUN!)

 妥協点 興味ないよ いよいよ本格始動

(らんらんらん♪でRUN and RUN!)




 みるみる笑顔になるリサに、俺の心も暖かくなる。歌っている曲はこんなに攻撃的なのに。




 ♪(More)足りない (More)足りない 頭狂わすサウンドが足りない(More & More)

(もう)おしまい? (もう)おしまい? 洗脳始まってるぜシャウト(もうアンコール)

(More)足りない (More)足りない 頭狂わすサウンドが足りない(More & More)

(もう)おしまい? (もう)おしまい? 洗脳始まってるぜシャウト(もうアンコール)




 ほら。二人の息ピッタリだろ?


 最初で最後の二人だけのショータイムが幕を閉じた。




  ◆





 アンプリファイドシャウティングの後、ミューティアを外してリサが詰め寄ってきた。



「ヒナ…!」


 俺もミューティアのストラップを肩から外しながら答える。



「だから言ったでしょ?俺ならリサに合わせられるって。」



「うん…!」



 そう言って俺を強く抱きしめるリサに、思わず手に持ったミューティアを落としそうになる。





「ちょ、ちょっと。汗だくだから…」


 今俺の心臓のBPMを計測したら200を指しているだろう。美少女に抱きしめられるというイベントがこんなに早くやってくると思わなかった、転性に感謝。






「ありがとう、ありがとう、ヒナ。私、諦めなくてよかった。自分の出したい音、続けててよかった…!」


「バンド…組もうよ、リサ。」



 俺はもう一度告白する。



「…うん!」



 涙を浮かべながらリサが俺の顔を見て微笑む。女の子の涙ってなんでこんなに綺麗なのだろうか、とその目に吸い込まれそうになりながら俺は思った。






 無事バンドを組んだ俺たちは、二階へ上がった。リサの部屋を見物しようと思っていたが、一日に二度のアンシャで体は限界…。




 二人で仲良くベッドにダイブし、そのまま静かに眠りについた。


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