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虹色パラダイス4

 


「はあっ!?」

「ほ、本気で言ってるの?」



「俺は冗談は苦手なんだ。」


 あのステージに俺たちを立たせるって、それもう見せしめなんじゃ…





「このサプライズはコロナの提案なんだぜ。なあ」


「うん、そうなんだ。僕も君たちとアンシャしたかったんだよね!で、せっかくやるなら大きい舞台がいいかと思ってさ。」


「そういうことだ。よろしく頼む」



 頭を下げられてしまった。



 いつか再戦をと思っていたが、思いのほか早くその機会が。けど今の俺たちにあのステージに立つ実力なんて…


「面白いじゃない!次こそシャイン、あんたを立てなくしてあげるわ。」



 ああ、うちのメンバーはやる気満々のようです。





  ◆



 日も暮れかけた頃、イルミナスのライブが開演した。



 ブライト君がステージに登場すると悲鳴のような歓声が上がる。これが黄色い声ってやつか。


 まだ足りない!と持っている打奏式ミューティア用のスティックで観客を煽る。あーあー、もうすでに喉枯れそうな雰囲気ですよ。



 俺たちはというと、ゲスト出演が決まってしまったので舞台の袖からライブを見学していた。

 こうなってくると、いよいよチケットの意味なかったような…。





 ステージではブライト君が満足いったようで、頷きながら打奏式ミューティアを奏でる椅子に腰掛ける。軽快なリズムで打ち鳴らすミューティア、その音に合わせて手拍子する観客。



 その手拍子で次に登場したのは、コロナ君とレイ君。姿が見えた瞬間、ひときわ大きい歓声が上がる。


 観客に手を振る二人。かわいい。




 ブライト君に合わせ、二人もミューティアを奏で始める。三人の息がそろう…




 最後に登場したのはリーダーのシャイン。さっきまでとは違う真剣な目つきでミューティアをかまえ、センターのマイクスタンドの前に立つ。


 上がる歓声に少し微笑むと、そのハイトーンボイスで歌い始める。





 ♪余計な荷物 置いてきたかい?

 パンパンのカバンじゃ もったいないぜ

 切り取って 切り取って 切り取って 切り取って

 持っていけよ 好きなだけ


 ♪(Welcome to Utopia Ah〜)






 現実世界でいうところのシンガロングだろうか。観客の声が一つになるそのステージはまさに圧巻だった。




 ♪この光が明日照らす 見ててくれアマテラス

(La Lai La Lai La Light that shines on you)

 どんな昨日も全て過去にする 輝くルミナス

(La Lai La Lai La Light that shines on you)


 今この瞬間を 永遠に 永遠に

 La Lai La Lai La Light that shines on you…



  ◆



【開演前の楽屋】


「じゃあ、ラストの曲ってところで登場してもらうから」


「わ、わかった。」


「そういえばお前らなんて呼べばいい?バンド名」


「あ…。決めてないや。」


「なんだそれ…。今決めろ今。」


「どうする…?リサ」


「うーん、じゃあね…」





  ◆




「次の曲がラストなんだが…お前ら、まだまだ遊び足りないよなァ!?」


 \ワーーーー/


 

「見てえんだろ……俺らのアンプリファイドシャウティング!」


 \ワーーーー!!!!!/




「OK。スペシャルゲスト…







 カモン『パラダイス』!」



 \オーーーーーー!!/



 どよめきが広がる。『誰…?』って観客の声が聞こえてくるようだった。



 リサは全く緊張してないようで、私の目を見て「行くよ」と合図する。


 心臓が高鳴っている。リサより場数踏んでると思うんだが…






 …一歩が踏み出せない。






 見かねたリサが手を引っ張った。あっ!という言葉も出ないまま俺はステージの真ん中に立っていた。



 暖かい歓声が俺たちを包む。いいファンばっかだなおい!




「こいつらまだまだ無名のバンドだけどよ、俺たちと引き分けるくらいの実力あるんだぜ。じゃあさっそ…」


「あああああああ!!!!」



 観客フロアの後ろの方から、夜空に響くほど大きい声が聞こえてきた。


 ざわつくフロアを掻き分けるように最前列にやってきたのは、モスグリーンの長い髪の少女とパープルアッシュのショートカットの男の子だった。



 リサを睨んでいるところを見ると…





 またこいつが何かやらかしたらしい。





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