虹色パラダイス2
お祭りのような『エテルーペ通り』で一通りの生活必需品を買った。…レイ君のお金で。
本人は迷惑代だと言うが、甘え過ぎている気がする。
リサに連れられて入った下着屋さんで似合うと言われ買ってしまった、フリルが可愛い水色の下着はどうしようか…。
こっそり男性ものの下着を買えたので、全く必要なくなってしまったのだが…着けないとリサが悲しむだろうか。
そんな葛藤をしながら、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
◆
イルミナスのライブの時間が近付いているようで、二人が申し訳なさそうにそれを伝える。
「今日はごめんね、私の為にありがとう!」
「気にしないで!楽しそうで何よりだよ。それと僕たちから二人にプレゼント。」
「そういうことだ。受け取ってくれ。」
シャインから袋を受け取る。
中を見るとピックがたくさん入っていた。
「こないだのアンシャの時、爪で弾いてたからな。女子が爪ボロボロになってるの、ちょっと気になってな。
…よかったら使ってくれ。」
「…あ、ありがとう!」
「よかったね、ヒナ。」
まさかのプレゼントに驚き感謝を伝える。
二人は照れながら、またねと去っていった。手を振り別れを伝える。
「ねえヒナ、さっき聞いたんだけどバンドメンバー募集の掲示板すぐそこにあるらしいの!見てみない?」
そうだ。ドラムのメンバー探そうって話だったな
頷いて、商店街の端の方にあるらしい、街の掲示板を目指す。
◆
様々な張り紙が貼られていた。リサが目を通すがドラムの人がバンドを探しているという張り紙は無いようだった。
「ヒナ…残念だけど…」
「そっか…」
イルミナス達と全力でアンプリファイドシャウティングできるのは、まだ先になりそうだ。なんて言ったって向こうは本当は四人組、その中にはドラムもいるだろう。
残念がる俺を気遣うように、リサが口を開く。
「イルミナスのライブ、見に行かない?」
「えっ!?」
「さっき、もらったんだ。」
そう言うとリサは、先程二人にもらった袋から二枚の紙を取り出した。
…どうやらライブのチケットのようだ。
「あいつらが見に来いってさ、今日のライブ」
「い、いいの!?私が行って?」
「当たり前でしょ、ヒナしか誘う人いないわよ。ね、行こうよ。」
「行く行く!」
今度はアンプリファイドシャウティングではない、純粋なイルミナスのライブが見れる!と俺は興奮していた。




