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異世界のイメージが……

今回は異世界なのに中々魔法を習得せずにバイトや農作業に追われる毎日を送る生活を送るほのぼのした物語を書きました!

ぜひ、読んで下さい(*´∀`*)

周りを見回すと西洋の王室のような部屋でオフィスに座らされていた。


「うわっ!誰!」


目の前には猫の顔が刺繍されたニット帽をかぶり、露出の多い水着の様な服を着た巨乳ロリッ子が目の前に立っていた。

キラキラと輝く雪の様に真っ白なストレートの髪と肌に全てを見透かす様な美しい赤い目。

俺はこの人生のでこんなかわいい子は見たことがない。

ロリッ子は困った様な顔で口を開いた。


「ようこそ天界へ。さっそくですが、残念ながらあなたの人生は終わってしまいました。」


ああ、やはりな。これはベタなあれだ。今から異世界に転生とかして魔王とか倒しちゃう的なあれだ。

それで美少女ヒロインとムフフな展開とかになっちゃうあれだ。


ああそうだ…思い出した。俺は確かトラックに轢かれそうになった猫を助けて轢かれたんだっけ…

いかにも今から異世界に行く人の死に方だ。


「あなたは女神なんですか?」

「ええ、そうですよ。私は猫の神カルラ。あなたを死後の世界へ導く者。」


やはりな…猫の神とかもあるのか。


「じゃあ1つだけ聞かせて下さい。俺が助けた猫は無事なんですか?」


女神は深くため息をつき、困った様な表情で俺を見た。もしかして…ダメだったのか…?


「あなたはあの猫を助けることはできましたよ。」


良かった。それならもう思い残すことは…まぁあるけど…


「じゃあなんでそんな顔をするんですか?」

「あなたはあの猫の運命を変えてしまったのです。」


どういうこと?

猫の神なら猫が死なずに済んだんだから悲しまなくてもいいじゃん。


「なんで猫の死ぬ運命を変えたのに困った顔するんですか?」

「そんなのとはどうでも後ほど彼らが教えてくれるでしょう。

それにあなたは自覚していないのでしょうが運命を変えるのは神になる資格があるのです。それも神の中でも最高の位の運命神に。」


つまり…俺は神になれるのか⁉︎

まじかよ‼︎ 異世界転生する側じゃなくて異世界転生させる側になれるのかよ!


「まじですか⁉︎よく分かんないですけど、神になる以外に選択肢とかないんですか?」

「そうですね…あなたの思う様な場所ではないでしょうが異世界に行くことが出来ますよ。

まぁ中世風の世界ではなく、江戸時代とか明治時代の和風建築とかが多い世界ですけどね。」


うーん…やはり中世風の異世界がいいしなー

そこで魔法とか使って魔王を倒したりしたいし…


「あの女神様、俺やっぱり中世風の異世界がいいんですがそんな世界ないですか?」

「ええ、ありますよ。ですがそこに行くことは出来るんですが、行くには江戸時代風の世界からではないといけないんですよ…」


女神はまた困った顔で俺を見た。もうちょっと成長してたら恋愛対象に入ってたのに…

ロリはなー


「じゃあ俺、神になります。」

「それは出来ません。」


即答された。


「さっき運命神?になれるって言ったじゃないですか!」

「それは運命神が引退する時に運命神の座を譲ってくれた時です。

そしてあなたには運命神になれる才能があります。ですので強制的に江戸時代風の世界に送還されてその世界で運命神が引退するまで修行を受けます。」


まじかよ…修行って大丈夫かなぁ。この万年引きこもりの俺に…


「運命神になれる才能がある者が向こうの世界に2人いるはずです。

その2人は大きな家に住んで小遣い稼ぎのために探偵事務所をしているらしいのでその仕事を手伝いながら養ってもらって下さい。

一応私たち神々からも月々少しだけお金を送るので。」

「話についていけねぇ。」

「ええそうでしょうね。私は今忙しくて次の死者が待っているので、あまり説明する時間がないのです。

まぁ向こうで少しずつ向こうの世界のことや神々のことが分かるでしょう。」


ん?待てよ。運命神になれる才能がある人が俺以外に2人いるってことだろ?

つまり、運命神が神をやめるとき俺たちは運命神の座を取り合うのか?

ならば、褒めるべし。


「女神様。1つだけ運命神様にお伝えしてほしいことがあって。

俺が運命神様をすごく褒めてたって伝えて下さい。」

「そんなこと1つも言ってないじゃないですか!

通じませんよ。この運命神カルラには!」


は?でもあの女神は猫神って言ってたはずじゃ


「ふっ、前にもこんなことがあったので今は運命神であることを隠しているんですよ!

残念だったなーふははははは‼︎」


こいつ!急に口調が変わりやがった。

これがこいつの本性か…

女神は壁に立ててあった俺の身長と同じぐらいの大きな筆を持ってきて俺の周りを囲む様にして赤い墨?で魔法陣を書き始めた。


「あの…普通はなんか指を鳴らしたりしたら魔法陣が現れたりするんじゃないんですか?」

「ああ、あれを出来る人もいるけどあれは運命神になれる才能がある人だけよ。私は出来ないわ。」


女神は嫌なことを聞かれたからか眉を少しだけ寄せた。

どういうことだ?運命神になれるのは才能がある人だけなんじゃ。てか口調変わりすぎだろ。


「まぁあなたが今どういうことだ?って思ってるだろうけど、本当に時間がないの。私今二徹よ二徹。

まじで死にそうよ。」


社畜かよ。かわいそうに…こんな小さな子が。

魔法陣を書き終えたのか女神が筆を壁に立てて聞き取れないが呪文の様なものを唱え始めた。

すると魔法陣が赤く光り始めた。


「さあお行きなさい!いずれ神の中でも上位に位置する運命神になるかもしれぬ者よ!

あ、あとついでに今度何かプレゼントとかちょうだい。私友達が少ないからプレゼントとかあまりもらえないの。

今の仕事が一段落したら長期休暇もらえるからそのときに貰うわ!」


長期休暇とか…天界はこんなに現実的なのか。怖っ


「女神様ー!俺的にはその髪」


女神がギロッと俺を睨みつけた。俺なんか怒らせる様なことしたっけ。


「俺的にはー!まっすぐな髪よりもー!くるくるの髪の方が好きですよー!」


よし!これでおれの好感度上がっただろ!

運命神になる為にはこれぐらいして皆よりも先を越してやる!

女神はさっきの俺を睨みつけた顔は夢だったのかと思うぐらい全く違う、真っ赤に照れた顔になった。


「そんなことどうでもいいわー!」


女神の叫び声と共に魔法陣がより一層明るくなって周りが何も見えなーー



目を覚ますとさっきの女神がいた部屋とは真反対の和風建築の部屋で布団に寝かされていた。



〜2話につづく〜

読んで下さってありがとうございます!

これからもよろしくお願いします‼︎

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