体育祭らしいです。
『え―ハイそれじゃあ、生徒の皆さん、体育館に集合して下さーい』
「お、放送委員長の声じゃん。行こうぜ、ケン」
今日は、特別な、平凡ではない日。
体育祭初日である。
『え―ハイそれじゃあ、校長先生の話っす。死なずに聞くように』
相変わらずの体たらくぶりだな、放送委員長。
『校長です。……今日、朝起きたら、娘が『お父さんお父さん。なんでこんな遅く起きるの?』と言ってきました。……朝五時の事でした。校長です』
「ぐはぁ!」
「きよし!しっかりしろ!しぬなぁ!!」
『校長です。……居間で煙草の匂いが少ししました。……妻も私もたばこは吸いません。校長です』
「ぐはぁぁぁあああ!!」
「きよしぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい‼」
「不倫かな?」
校長の話はいつもこんな感じで始まる。ただただ辛い。
『じゃあそう言うことで。体育祭、始まるぞ』
「うおぉぉぉぉぉおおおおおおお!!」
大丈夫か、この体育祭。
『さぁ始まりました!平成最後の超体育祭!今年は各クラスじゃないぞ、事前に渡したはちまきの色で組を分けるぜ‼司会を務めさせてもらうのは境原涼と!!』
『解説の放送委員長でーす。うぇーい!』
『いやぁ俺ももう少しましな女の子の隣だったらドキドキしてたけどね!無理だなこれ!』
『おいぃー。あぁー反論すんのもダリぃ。アタシ寝るから後やってくんね?』
『絶対寝かせねぇからなうっひょー!』
あの二人はいつも仲良しだなぁうん。
って、クラスでわけないの!?てっきりそうだと思っていたから、僕のクラス楽勝じゃぁんと思ってたのに!
「俺黄色。おまえらは?」
「俺ッちは緑にゃ」
「僕緑。へいじと一緒かぁ……」
「……白」
「あ、私も白!」
そこにみせかも入ってくる。
「僕は赤だね」
「あら、私もよ。奇遇ね加奈子」
「強い味方を手に入れてしまった」
夜宙が強い味方?うーん、かなこの思惑は分からんな。
「ちょっと待ってくれ」
「?どうした聖夜」
「どうしたもこうしたもないだろ‼‼俺だけ仲間はずれじゃねぇか‼」
「え?なに?ちょっときこえない」
「おいぃぃぃいいお前はそうゆう系の主人公じゃなかったはずだぞぉお‼‼」
「さぁ行こうぜ。絶対勝つぞ、へいじ‼」
「勝つためならば、何でもしていいんだろ?」
「れい、やったろうぜ‼」
「……了解」
「夜宙。僕たちも行こう」
「ええ。でもあまり期待しないでね?加奈子」
「おい!おい!おいちょっとまて!!ふざけんなよ!俺はどうなるんだおい‼‼」
こうして体育祭が始まったのだった。
「ねぇぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!ちょっとぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
うるさい。
妙案が浮かびました。
『聖夜だけ仲間外れ』
これしかないと思いましたね。




