目
「うっわすごい道」
「デジモンのピラミッドみたいな道もあるんだぜ」
なんで異世界の人がデジモンを知っているのかは置いとけないな、なんで知ってるんだ!?
今僕は囚われの女の子を助けるため、魔王軍の幹部の道案内を受けている。
「な、なぁ。なんでデジモンなんかーー」
「ついたぜここだよぉん!ってなんて?」
「だから……ってちょっと待って!?めっちゃいい部屋!」
付いたところは檻越しにみえるめっちゃいい部屋の隣だった。プライベートとかいうものを知らんぷりしているへやだが広いし綺麗だしでかいテレビあるし本棚あるしベットでかいし……絶対あのベット良い奴!
「なんてこんないい感じなんだよ!」
「いや、俺っちもさ、あんな捕まり方理不尽じゃね?って思ったんだよぉーだからさ、せめてこの部屋はね?環境はね?いい感じにしないとって思ったんだよ!だから俺全然手だしてないかんね!」
「え、で?あの子が例の子?」
「そう!名前はねー、なんだってけな」
「目になんかつけてんだけど」
「あれがさっき言ってた俺にしか解けないやつ!あれ付けると、つけてる部分の機能を失うらしいよ!で、目につけてっから、目の機能ないんよ」
なぜ急に関西弁……?
「なぁ、あの子にこの会話って聞こえとるんかな」
「聞こえてます。それと私の名前はラムラ=リリ・エリエルです」
うおっ、びっくりした。急に喋るから……
ってちょっとまて。なんかこの感じ、既視感あるな。
「そうそうリリちゃん!いやー、ちっと忘れてたよ~ん。あいや、本当は覚えてたんだけどねぇー」
「あなたの言うことの9割が嘘だというのは、もう知っています。ですから早くここから出してください」
「俺嘘ついてないって!リリちゃんが捕まってんのは国のせいなの!出せるわけないじゃん国に消されちゃうわ!」
「じゃあその国さえどうにかすれば出してもいいんだな?」
ここで僕が提案する。
「……先程から気にはなっていたのですが、チャラ男の他に誰かいますよね?」
「あ、僕は臼井健一あやべ、本名……」
「けん………いち…………何でしょう。この感覚」
そこでエリエルさんは気が遠くなっていくかのような顔をする。実際目を隠されてるから表情は7割ぐらいしかわからない。しかし今のやりとりでわかった。この子は僕が知っている子だ。
と、突然部屋が激しい音とともに揺れる。
「なんだ!?突発的な地震!?」
「いやたぶん、さっき入ってきたやばげな人達の1人が、ぐるぐると歩き回る迷路に飽きて道を壊し始めたんだと思う……」
「すいません、どうなってるんですか。私は何も見えないし抵抗出来ないのでそこの健一とやら、助けてくれませんか」
「ややややばい!ここもいずれ壊れる!あの子連れてどっか行きましょう!」
「えー、どーしよ。とりまここまでこないっしょー」
『バゴォォォン!!! (←かなり近くの破壊音)』
「なんて言ってられんか。やっべ仕事はっえぇー。よしゃ逃げっぞ」
チャラ男は檻の鍵を開け、少女の手をひこうとする
「何触ろうとしてるんですかこのチャラ男。すいません健一さん、こんなゴミみたいな人種に触られるぐらいならあなたのほうが5000倍楽です。私を運んでください」
「あんためっちゃひどい言い方すんね!?まぁ僕は死んででも運ぶけど……んんっ!?お、おめぇ……」
「は?今なんか言いました?」
「言ってないっす!うおおおおおおおお」
「ちょっ!なぜお姫様抱っこなんか」
「道崩れて足元やばいからっすよ!あんた目ぇ見えてないんだろ!?暴れず捕まっとけこの道歩いたら転ぶぞ!」
こんな感じでなんとか外近くの崩れていないところまで避難した僕。
ってかあれ?チャラ男はどこいった……?
「あ、ありがとうございます……はこんでくださりかんしゃしてます」
「棒!すっごい棒!ま、それは置いといて……これ外せないかな」
「無理です。これはなんかチャラ男しか外せないようになってるらしくて」
「あ、取れた」
「え」
ーガシャン!ー
僕は目に付いていたVR的なものを取って、その彼女の瞳を見た。
やはり、虹色に輝いていた。
「……取れましたね…………びっくりするほど簡単に」
この瞳には現実世界で見覚えがある。
「なんですか。そんなに人の顔を見て。 ……うわぁ、こんな人の顔見るの久しぶりすぎる」
間違いない。この毒のある言い方。
この子は僕の従兄弟だ。
まだ本編にも出ていない子を出します。ていうかどんどん出てきます。




