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休話2

「ターゲット発見」

平日の4時、俺らは一般的な普通の道で、女子中学生を尾行していた。

完全に不審者である……!

「黒縁の丸いメガネ、真面目そうなショートヘア……間違いない、あれが聖夜の言っていた委員長さんか」

「こちら聖夜。おいまね。貴様今どこにいる」

「俺は薬局の前のポストに隠れている」

完全に不審者……いや、もう気にしないでいこう。

「じゃあ作戦開始だ!」

俺たちは覚悟を決めて、委員長を落としに行った!

「おーい、いいんちょー!」

まず、委員長と認識のある聖夜が委員長に接近する!

「これ落ちてたんだけど、お前のじゃない?」

さりげなく渡されたそれは、かの有名なBLアニメの第1話の放送時に、関係者にだけ配られたというハンカチ……!当時は関係者がばんばんネットに流したから、そのBLアニメを見ていなくても普通じゃ手に入らないことはアニオタならわかる1品……!

「これは……あれですよね、うたプリのやつ」

よし!第一段階クリア!これで委員長が少なくともアニメを知っているのはわかった!

「でもこれは私のじゃないですよ」

「!?」

ここで、作戦班に緊張が走る。本来ならここで「欲しい!ください!」となるはずなのである!だからその後に「欲しいなら条件が……」と続き、作戦班の仲間に引き入れる手はずだった。が!委員長の反応は一般的な返し!これはそのアニメをめっちゃ好きではないということ!だが、この展開は少し想定していたこと!こうゆう時の場合に用意したルートがある!

「ごめんごめん、こっちは俺のヤツだった」

「ほーん」

!?いや、ルート上に問題は無いが、今の委員長の反応だと、まるでそのアニメに関心がないみたいだ……!

「ほんとに落ちてたのはこっち」

「あぁ、これ。面白いよねー」

むっ!!いい反応!今せいやが見せているのは、大人気パロディ使いまくる微BLアニメのオリジナルシャープペン!男性からは少し嫌悪されているが、俺からしたらそこら辺のよくわからんアニメよりも断然面白い六つ子アニメである!ぶっちゃけあのシャーペン俺欲しい!

「うーん、私のじゃないけど……若干は欲しいかなぁ。でも、これはちゃんと交番に届けなきゃダメよ?」

よしよしよしよし!いい流れよ!

「あ、じゃあ、俺このアニメの限定ファイル持ってんだけど、同じのふたつあるからひとつもらってくんね?」

「えー……正直いっちゃうといらないのよねぇ」

なななな!!なんだと!!!これは全然予想してなかった!これで欲しがったら、あげて、実はこれ俺達が作ったと言って、安倍さん呼んで、その場で書いて……みたいなノリだったんだが……!まさかいらないとは!仕方ない、プランBに強制変更だ!

「(プルルルルル)すまん、電話だ」

「俺だ」

「い、委員長!今偶然このアニメの声優から電話かかってきた!委員長パス!」

「え、え、え、え!?は、はいもしもし!?」

「君が噂の委員長さん?(カラ松風)」

「え、うそ!?ほんとに!?」

もちろん嘘。電話しているのは俺ことマネだ。

「俺の出てるアニメを見てくれてサンキューだぜベイビー」

「はい!はい!ありがとうございます!」

「なになに?俺に会いたい?そこの聖夜の提案に乗るってんなら、俺に会えることになるぜ」

「え!?あえるんですか!?」

「あぁ。ただし、聖夜の提案に乗るってんならな」

「え~…!本物の声優さんかぁ……すごい体験になりますね!」

うっ、心が痛い……

「ところで聖夜くんの提案って?」

「それは俺から話そう。実は今俺たちはアニメを作っている。本物の声優さんにお金を出したりしているんだ」

「えっ!?それって女性にもですか!?」

「まぁそうだな。よしカモン安倍さん!」

電柱の影からぬっと出てくる安倍さん。

「この人こそが猫族村娘先生だ!」

「だれですか?」

「ぐふぅ」

安倍さんに20のダメージ!

「この人がアニメの原画を担当する」

「へー!すごいですっ!」

「がフッ」

安倍さんはよくわからない攻撃を受けている。

「ちなみに電話の相手はモノホンの声優ではなく、声真似してるだけの人だ!」

「ええええ!!すごく似てましたよ!?あれ?じゃあお金は……」

「払ってないな」

「びっくりさせないでくださいよぉ!もぅお~!」

「そして君には、編集作業をしてもらう!」

「……あのー、ふたつ質問いいですか?」

「なんでも言ってくれ」

「なんで私なんですか?」

「君には編集の才能が眠っている可能性が非常に高いからだ!」

「はぁ……で、2つ目です。BLアニメを作る気なんですか?」

「そうしたいならしていいぞ!提案になるよ!」

「出来れば、BLアニメはやりたくないんですけど……」

「えっ」

「ふぇっ」

えっ。……………えっ。

「あの、みなさん何か勘違いしてるみたいですけど、普通に頼んでくれたらやりますよ?わたし」

「ふぁっ??」

「それと、そんなにBL好きじゃないですよ?」

「はぁ?」

と、そこで村娘先生がキレる。

「男の子よりオトコの娘の方が好きですね……」

「てめふんざけんじゃねぇぞさっきから黙って聞いてりゃ!」

「落ち着け安倍!」

「オトコの娘だぁ!?あれは女だ男じゃねぇ!全然違ぇんだよニワカがァ!」

「落ち着けや!1回落ち着こうや!」

「なんですぐ男の子とオトコの娘を比べ始めんだ!全然違うものに優劣なんてねぇよにわかぁ!」

「委員長!結局やってくれるの?くれないの?」

「やりマース!なんだか面白そうですし」

「ちくしよ離せ聖夜!」

俺はそんなやり取りを遠目にこっそり家に帰っていた。

言いたいことが三個もある……。まず一個目。翌日と言っていたな。あれは嘘だ。明日も休みだなと思ってたら余裕で仕事あったわ。お詫びとして、なんで委員長がサークルに入ろうと思ったのかを教えます。純粋に暇だったからといい人だからです終了。


次!ルルちゃん?だれそれ知らねぇな次!……いや分かるでしょ。残ってんのやそらとれいとかなえだけよ?意外性はないよ?そしたらわかんね?はい次!


ちょっとだけ本文を変えてネタにするのコーナー。

「委員長!結局やってくれるの?くれないの?」

「ブタ」

「飛べない豚はただの豚ぁ!」

「ぐはぁ!背負いなげぇ!」

いっぽん!

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