団長!(聖夜くんは隊長です)
また家である。家スタート多いな!……ついに自分で自分を突っ込み始めたか……
そもそも僕は異世界なら冒険者にならないとと思って冒険者をやっているのだ。つまり、そんなに妥当魔王!という気持ちはなく、むしろ家の中でぐったりしていたい。そのため、家スタートはこの先多くなるだろう。
「けーん!朝でっせー!」
ついに、アンジェーが僕の名前をタメ口で呼び始めた頃だった。
「あ、ねこ!」
その猫は、真昼間にやってきた。アンジェーが思わず窓を開けるほど、金に近い茶色をしていて、光に当たるととても輝いてキレイだった。首には黒のスカーフが巻かれ、そこにはよく見えないが紋章があるようだった。
「野良猫ですかねー。でもスカーフしてますよねー」
僕の家の庭に佇む、一匹の猫。アンジェーはそれに興味津々のようだ。
だが、僕の方はというと、その猫に、少し親近感を感じていた。
と、突然ーーー
「久しいな……」
しゃがれ声が聞こえた。猫をずっと見ていた、僕とアンジェーだから分かったが、今の声は猫が発したのだ。
「猫が喋った!!」
ハイジが立った状態のアンジェー。
「俺を見てわからんのか?」
続けて猫が喋………ってちょっとまて、まさか!?
「会いたかったぜけんいち」
「聖夜!?」
「ぶほぉ!聖夜、猫になってるにゃww」
……お前いたんか。
「何しに来たの聖夜」
「いやなんか……楽しそうだったからなんかついてきちゃった……」
「! ちょっと待て!その首のマーク、まさかそなた、あの猫団長か!?」
「おっ、そこのお嬢ちゃん、あたりー。そうだ、この俺こそが、なんちゃら先鋭騎士団の隊長さ」
「えっ、なにやってんのお前」
「……いやなんか成り行きで……」
とにもかくにも、聖夜くんが家に来た。
「俺お前らとついてまわるわ」
「えっ、マジで?」
「ほんとうか!?凄く嬉しいありがとう!」
「……なぁけん、この熱い嬢ちゃんは何者だよ」
「え?みせかだとおもうけど……」
「うっそやん!!……あーでも面影あんなー」
「で、こっちの黒いもやもやがへいじ」
「はぁっ!?めっちゃ笑う!」
「なんでにゃ!お前も猫だろーがにゃ!」
アンジェーを置いて三人で話す男子組。アンジェーはルンルン気分でお買い物に行きました。
「なぁ、ひとついいか?」
「何でしょう聖夜」
「この際だ、俺がなんで猫になったのかは後回しにする。だがそれよりも気になることがある」
「?」
「なぜみせかの記憶が無い?」
「え?それってどうゆう……」
「逆を言ってみよう。なぜ俺の記憶は失われなかった?」
「え?まさかお前、現世での記憶あんの?」
「みせかはなかったっぽいがな。で、どうゆう事だ化学者さんよ」
「分からんのにゃー。一応けん以外全員記憶消去したのにゃ。でも、聖夜はそれすら乗り越えたのかもにゃー」
えぇー……記憶を消去してもできないのかよ聖夜は……
「……おい、答えろよ。その黒いもやもやがへいじなんだろ?」
「え?あ、うんそうだよ?」
「今答えたにゃ」
「さっきっから黙りこくりやがって……なんか隠してんじゃねぇの?」
「喋ってるにゃ!」
「……なんとか言えやー!」
「もしかして聖夜、へいじの声が聞こえてないの?」
「え?喋ってたの?」
「ちょっと喋ってみて?」
「にゃーーーーすだにゃーーーーー!!!」
「なんでロケット団なんだよ!」
「……今こいつはなんて言ったんだ?」
黒いもやもやを指さす聖夜。
「にゃーーーーすだにゃーーーーー!!!って言った」
「なんでロケット団なんだよ……だがこれで分かった。こいつの声は俺には聞こえん。見えはするが、触れはしないな。つまり平時と喋る時はけんをいれなきゃだな」
「うわー、めんどくせっ!」
「そんなこと言うにゃよ……」
「で、さっきの質問の答えは?」
「あーっとねー、」
僕は、先程のへいじの答えをそのまま返した。にゃ、つきで。
「なるほど……」
話し終えたあと、悩み込む聖夜くん。猫だから何しても可愛い。さっきもへいじのこと若干睨んでたけど、横顔は完全に猫。悩む姿も時折体を舐めるので、毛繕いをしているようにしか見えない。
「まぁ今どうなってんのかはわかったわ。じゃあこれからだな」
「みんなを見つけたいね」
「俺とみせかを見つけたんだから、あとは、れいとやそらかぁ……やそらはどっかで歌ってんじゃねぇの?」
「現世と異世界での生活は、近くて遠いにゃ。全く別な人生を送っている場合もあるにゃー」
「現世(以下略)だってよ」
「見つけんの苦労しそうだなー!」
「まぁ大丈夫だよ!なんか、雰囲気でわかるから」
「なーんじゃそりゃ」
「ただーーいまーーー!」
僕が曖昧な判断で見つけていたことを自白したところで、アンジェーが買い物から帰ってきた。
前回、休話2のタイトルが全然違くなってましたね。いや、すまそすまそ。全然反省してない?いやしてますよー、せいやが。ฅ^•ﻌ•^ฅ




