フゴォ 。すまそすまそ、出てしまいましたゾ フヒッ
「猫族村娘先生を知っているか?」
「……いや、知らん」
聖夜から言われたその名前は、全く聞き覚えがなかった。
「Twitterで活躍している人だ。Twitterやってる?」
「やってない」
「……まじで?入れろよ」
「まだその時ではない!(六花)」
「中恋っぽく言うんじゃねぇ!しかもめっちゃ似てるし!」
何故か地団駄をふむ聖夜。もといイヴさん。
「その人の書く絵が半端ないんだ。見りゃわかる」
そこで聖夜は自身の携帯を、俺に見せる。そこに書かれていたのは、大人気アニメの主人公。
「すごい技術だな」
「お前は勘違いしている」
「……なんだと?」
「これは、絵なんだよ」
「……え?いやこれ、アニメの画像でしょ?」
「違うんだよこれが。色とかもすべて、一人で書いているんだ」
「えぇー?まじでー?すごくね?」
「まだある。この人が各絵はこのアニメだけじゃない」
「え、まさか……」
「この人は、ゴル〇十三からプ〇キュアまで、全てのアニメの画像を、実際の絵に出来るのだ!」
「へぇー!すごっ!」
「まだ有るぞ!」
「まだあんのっ!?」
「なんと、アニメの原画、第二原画まで、全部一人でかけるぐらい絵の書くスピードが早すぎるんだ!」
「じゃ、じゃあ、あのアニメやこのアニメも全部再現出来るってこと?」
「1日でな」
「はぁっ!?いや、それは流石にないよわー」
「あるんだよこれが」
「いやもってるそれはもってる」
「実際に、村娘先生の24時間をカメラで撮影した動画こちらだ」
「………え、どういうこと?」
「その日は絶好調だったらしいぞ。もうそんなこと出来ないと言っていたな」
「………………バケモンかよ」
「俺もそう思ったぜ。なぜなら……」
そう、なぜなら。
机に向かっているその人は、1度も席を立ってないのだ。ずっと書き続けている。
俺はそこで、村娘先生に興味を持ったので、過去の呟きを見る。それぐらいはTwitterをやってない俺でもわかるぞ!そして、そこで発見した過去絵の数々。スゴすぎる……!
「あれ?もしかして村娘先生って、女性?」
「おお、そこに気づくか。そうなんだよ、そうゆうことになってるんだよ」
俺が過去絵を見て思ったのは、明らかに女性向けのアニメばかりあるということだ。しかもそれらは、ほかとは違って手がこっている。
「どうだ、興味が出ただろう?」
「ああ。だが、一体全体、この人をどうしようってんだ」
前回、俺に「声優になれ」と言ってきた聖夜。その話を詳しく聞こうと思ったら、このツイートを見せられていたのだ。
「この人が原画のアニメを作る。そのアニメの声がお前だ!」
「…!なるほど、そういうことか……」
それは、めちゃめちゃ面白そうな話だった。
「だが、村娘先生と連絡は取れるのか?」
「………そこなんだが……実は……」
途端に暗くなる聖夜。まさか、逃げられたとか……
「今この場にいるんだ……」
「ふぇえあっ!?!?」
「だが……うん……なんだろ……いや、見てくれればわかる!呼ぼう!猫族せんせーい!」
「え!?どうゆうーーー」
俺の叫びの途中で、ガラッと扉を開けたのは、正座してる『The キモオタ』 という感じのおっさんだった。
「……え!?このひと!?」
「よろんしゅくおねがブヒィ」
「…………(絶句)」
「猫族村娘、もとい安倍浩二さん43さい。リーサラだ」
「…………(再度絶句)」
「自己紹介お願いします」
「ブヒィ。安倍浩二でふ。ハァ マネさんのことは、ハァ マイクラ実況の時から、ハァ 知っていましたブヒ。お会えになれて嬉しフゴ ハァ でふ」
「あ、はい…………」
コミュ障ゲージ→MAX。
「特にイヴさんとの絡みなんか ハァ もうたまらなくて ハァ見てて眼福でフィた ハァハァ(早口)」
「あ、はい……………」
「おいおい安倍さん、こいつコミュ障なんだわ、普通に話せ」
「あ、それは失礼した。すまそすまそ」
「普通に喋れんかい!」
ということで、最強の原画を手に入れた。
「ちなみにこの人ホモだ」
「……は?」
「いやそんな、照れるな、僕はそんなんじゃ、フヒッ ないですよ、ただ、男同志が、フヒッ 絡んでるの見るのが フヒッ 好きなだけでふ」
「……その喋り方やめてくんね?」
「あ、出ちゃってました?すまそすまそ、好きな話になると興奮しちゃってフヒッ」
……俺は、ちゃんとやっていく自信を失くした。
書いてて楽しいや、安倍さん。
※本文の中の一分を変えて、ネタの文にする。
「……俺はちゃんとやっていく自信を失くした」
↓改正後
「……俺はちゃんとヤっていく。自身(大切な何か)を失くした」




