まだ前話
その報を聞いた時、僕はとある感情で埋め尽くされた。
それは悲しみーーーーーーーーーー
ではなく、焦り。
「(ヤッベェェェェェェェェェェエエエ!!)」
ほんとにやべぇ。何がやべぇってゆうと、俺よりも強いひとが簡単に命を落とす世界で生きてかなきゃならないってところがやべぇ。
だから、家の中にずっと引きこもってたいけど、なんかこの町に1週間後魔王攻めて来るらしくてやべぇ。
で、僕ひとりで生き残れとか言ってる世界やべぇ!
「どこが異世界お呼ばれちーレム俺TUEEEEだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
思わず叫んでしまうほどの理不尽さよ。
「きっとこれからにゃ」
「思うでしょ?それが全然異能力に目覚めないのよ。この1年ね?魔法覚えられないでしょ、攻撃当たらないでしょ、防御はできないでしょ、お前急に来んなよ丙而」
「ごめんにゃ〜」
「お前どこいたんだよ」
「ずっと家の前の通路に浮いてたにゃ。通行人に話しかけても聞こえてないふうだったけど、どうにか異世界語を覚えたのにゃ。……ていうか、俺っちが現れたことへの関心は?」
え、まじ?こいつ、人に見えるのに会話できないの?喋ってんのに?
「ってかお前なんで家の中入ってこなかったんや!!超久しぶりだしなおい!」
「今更感はんぱないにゃ〜…。でも俺っち家の中に入ろうとしても入れなかったにゃ。結界でも貼ってあったんじゃにゃいのかにゃー」
そういうことか!出てきたタイミングが微妙すぎていまいちいい反応出来なかったけど、まぁいいよそれは。
「ていうかケン、そろそろ外にでにゃいか?」
「え?やだよぉ」
「でもでも、この町魔王に襲われるんにゃぞ?」
「よし、一刻でも早く外に行こうぜ!」
僕は身支度を整えると、荷物を持って引っ越そうと玄関を出た。
「こいつ操りやすいにゃ…」
今なんか丙而からなんか聞こえた。
帰ってきた。家に帰ったということは、家から出たということ。つまり、外に出ていた。
だがつい先程、家を出たばかりである。それがなんでこんな早く帰ってきたんだって?
モンスターにやられたんだよなぁ……
しかもゴブリン。初心者用のゴブリン。丙而を使ってなんかしようと思ったけど、使えない。というより、初心者用のゴブリン相手にここまで傷を負えるなんて、逆にすごいよ、僕。
「もう嫌だ!」
僕はもう嫌になった。ケンは イヤに なった。
え?何が嫌だって?
僕めっちゃ強くなったと思ったのに、すっげぇ弱かったってことだよ!あれだよ、魔王がどうしたよ。来るなら来いってんだ。殺すなら殺せぇぇぇえええ!!
ー5日後ー
「魔王くるらしいから逃げようぜ丙而」
「お前この世界きてほんと変わったにゃw」
適っ当ぉぉやな俺!まぁ理由があるんすよ。ズバリ、この回そんなに面白くない!!!




