いざ、冒険の旅へ!
「た、ただいまにゃ……」
「おー、おかえ……!? …どうしたの?」
「異世界を発見したのにゃ……」
「うん、見ればわかる」
丙而は、なんというか、その……やつれていた。
あれから1週間。飲まず食わずで朝晩毎日異世界を探していたのだろう。っていうか、どうやって発見したし。
「そしてこれが!異世界に行くためのゲートにゃ!」
先程までのやつれようとはうって変わり、目をキラキラさせながら後ろを振り返る。
「……腕輪?」
聖夜の指摘通り、そこにあったのは腕輪だった。こ、こんなもので異世界に行けるのだろうか。
「こっちはケン専用のやつにゃ」
ん?僕専用?
見ると、腕輪は全部で五つあった。
「ま、まさか俺達も行けるのか!?」
「そうにゃ」
どうやら異世界にいくのは僕だけじゃないらしい。
「あれでもそうしたら、一つ足りなくない?」
「俺っちは行かないのにゃ〜」
「え?なんで?」
「俺っちは異世界を見つけたのにゃ。決して作ったわけではにゃい。いいか、あっちの世界で怪我を負ったらこっちの世界でも怪我を負う。もちろん、あっちの世界で絶命したら……」
「え、やばくない?そんな危険なところに行くの?」
「危険じゃなくするために、俺っちが残るにゃ。あっちの世界をD、こっちの世界をRとするにゃ。DとRの間では、常にタイムログが発生してるにゃ。つまり、Dで怪我を負うと、Rで怪我を負うには数秒かかるのにゃ」
「なるほど、つまりDで死んでもすぐにはRじゃ死なないってことだな」
「そうにゃ。だから、それを使って、緊急の時にDから離脱させるのにゃ」
「死んですぐならRに戻れんだな?」
「そうにゃ。でも、ちんたらして腕輪をつけたままだと、Dとの接続がちょっとだけ残っている状態になるのにゃ。だから、Rに帰ってきたらすぐに腕輪を外してほしいのにゃ」
「ってことだ。聞いてたな女子組」
「「ギクリ」」
え?どこから女子組いたの?いなくない?あ、扉の向こうにいたわ。
「……………質問」
「なんにゃ?」
「………性別は選べるか」
「一応、Rと同じになるはずにゃ。でも、イレギュラーは発生するかもにゃ〜」
「………期待してる」
「あ、でも、大体記憶なくなるのにゃ。ケン以外はあっちの世界で生まれたことになるのにゃ」
「……つまり、あっちの世界の住人になるってことね」
「Dと言ってほしいのにゃ……」
「夜宙にゃ伝わらねぇよ……」
なんだあの2人。
「なんで僕だけ後からなのさ」
「お前が異世界お呼ばれちーレム俺TUEEEEになるのにゃよ?」
……うん?分からんぞ?っていうかこれ、俺TUEEEEが分からないってとこから始まった気が……
「先にみせかたちが入るにゃ。そんで、時空飛ばして、で、ケンが入るのにゃ」
「それ私たち死なない?」
「作者で試したけど、ダイジョブだったにゃ」
「マジで?作者先にやってたの?」
「作者はDでカエルになってたにゃ」
「マジで!?」
「ってかカエルになんの!?俺そんなの聞いてない!!」
「いざとなれば必殺ご都合主義があるから、大丈夫にゃ!」
「ねぇそれほんとに大丈夫なの!?私死なないよね!?」
おー、珍しくみせかが慌ててるなぁ。
「全員腕輪つけたにゃね?それじゃあ!行ってらっしゃ〜〜〜いにゃ!」
そんなディズニーっぽく!?
全員がまるで意識を失くしたみたいにバタバタと倒れると、丙而が僕に腕輪をつけた。
「それじゃあにゃ!ケン!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そうして僕は、記憶をなくした。
かに思えた。
異世界お呼ばれちーレム俺TUEEEEW




