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めんどくさい
それを聞いて、私はまさか本当だとは、と思っていた。
いや、冷静に考えればそんなにまずい話では無いのだし、むしろ喜ばしいことで私は早乙女さんのことをおめでとうと言わなければいけないのでは?いやでも早乙女さんがそのことをよく思っていないのかもしれないし……
そんな考えを頭の中でぐるっと回す。
いやまってよ、その前に私は謝らないといけないんじゃないの?私はあの時失礼なこと言ってなかったっけ?そうだ、確かそうだったはず!じゃあ謝らなきゃ、いやでも待ってよ私のキャラ的にどうなの?炎上キャラでしょ?なら素直に謝るんじゃなくて……
ぐあああああ、もう、私トイレ行く!!
アパートの一室、防音環境も整っていない安アパートだ。電話はもう切れている、さっきまでマネージャーの声がしていたが、今は何も聞こえていない。スマホは離さない、Twitterとかで早乙女さんがそれに触れているかも調べたいからだ。それによっても対応が変わる……ような気がする。
……どうやら触れてはいない。トイレはやっぱりいいな、落ち着ける。アイドル時代から緊張するとよくトイレに行っていた。
でも、あれは本当だったんだ……設定じゃ、なかったんだ……
何故か私は孤独を感じた。
ちなみにヤン・チェンリーこと黒我谷まこは素直にディスコードで早乙女に謝っていた。




