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無表情

目覚めたらそこは異世界。などではなく、見知った信号機の歩道側だった。まるでツイ先程まであったことが夢のようだ。



……改めて確認しよう。


俺の名前は早乙女楓。楓だったようなかえでじゃなかったような気もするが、おそらく楓という名前だろう。


俺は芸術大学を卒業する直前、ずっと書いていたラノベ小説がなんと大賞を取った。これは喜ばしいことだ!


そして俺はその授賞式に呼ばれ、出版社に向けて歩いていた……こばしりで急いでいたところだった。


そしてここは、この場所はトラックが突っ込んできたところだ。


この街は大分山の上の方にあるが、盆地となっており、それなりの建物は揃っている。アニメイト、ゲーマーズ、などだ。


隣町は都会で、海に近いので魚がうまいのが取り柄だ。何故かあいつらからは田舎モンだと見られるんだよな……


と、そんな町に親と一緒に住んでいた俺だが、授賞のことや、大学卒業のことを考えると、そろそろ一人暮らしも考える頃だった。


やっと念願のライトノベル作家になれる、という所だったのに、あの事故があったのだ。


と、信号が青になる。


そういえばおばあさんはいない。これは未来が変わったということなのだろうか。おそらくあの神様が言った通り、地震や台風もなくなるんだろう。


あぁそうだ!神様で思い出した。


俺は今どうなっている!?


信号を亘り、並ぶショーウィンドウに映る俺を確認する。


俺は……



俺は一目惚れした。




いやこれおれ!!


これが俺やんけ!!


は!?おれかっわよ!!!かっわよ!!!!!!


ビックリした!!ビックリした!!!!


いや待て待て落ち着こう。心臓がバックバック言っている。一目惚れってこうなるの?辛いね。ではなく。


まずそのルックスだ。


髪色は黒い、目も黒い……いや、僅かに茶色か。典型的な日本人、という感じだが、それにしては顔が平べったくない。え?肌綺麗やん俺!毛穴ないやん!!


ほんでなんやその目!!かっわよ!!顔の形神様に創ってもらったんですか?いや創って貰ったんだけどさ。


はー、こんな顔だったら今俺が来ているダサダサコーデも逆に可愛く見えるわ。男物だけど、可愛く見えるわ。


そして体のライン……


えっっっっっっっっっっ!!!!!


ろ!!


いやそんなボインボインって感じじゃないのよ、ただ男物だからかピシッとなって体のラインが見えてるのがエッチですね。すげぇエッチです。


あ、もう言うことなしにパーフェクトぼでいでね、俺自身が惚れちまった。


これは……



こいつぁすげぇや!!!!



そしてこのような想いを全て無表情でやる俺すげぇと思いました。

どんぐらい可愛いかって?お前の推しくらい。

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