鍵の存在
こ、これは....まるで数十年前に滅んだような有り様.....
セイナ「なんじゃ、お主まるでまだ"ここ"にあった時のことを知っておるような顔じゃの。」
プファイル「何で知って.....というか"ここ"にあったってどういう...」
セイナ「ふむ、混乱させすぎたかの。いいか一つ一つ説明するからよく聞くんじゃぞ?ここはシュピーゲル王都と言い、昔ここにあった都市じゃ」
プファイル「昔ってどういう..」
セイナ「まだ説明の途中じゃろう。話を戻すぞ。そのシュピーゲル王都はかつて他の都の侵攻を受け滅んだ。」
じゃあ...あの夢は.....
セイナ「そしてある者がこの都が完全に失われる前に記憶....いや夢といったのうがいいな。それで、夢として封印して鍵をかけたのじゃ」
プファイル「じゃあその鍵っていうのは....」
セイナ「そう、お主がその一つじゃ」
プファイル「一つ?じゃあ他にも有るの?」
セイナ「ああ、既に何人か鍵はいたが今此処には居ない。」
プファイル「その鍵達はどうしたの?」
セイナ「....それは追々分かる。とりあえず儂がお主にしてほしいことをはっきりさせるかの。儂がお主にしてほしいことは鍵としてこの王都の夢を解放してほしい」
プファイル「それで何か変わるって言うの?私だって何も意味のないことは....」
ゴゴォ!ゴゴゴゴゴオォォ!!
プファイル「何!?」
セイナ「!?..何故、今......くっ....割りきるしかないじゃろな....」
プファイル「何あの隙間?!空間が割れて...」
セイナ「飛び込め!!訳は後で説明する!!」
プファイル「え!?あんなのに飛び込んだらどうなるか分かったもんじゃないわよ!!」
セイナ「いいから行け!!一刻を争う事態じゃ!!」
プファイル「え?ちょっ!?押さないで...ってきゃあああ!!」
ゴゴゴォゴゴゴ...ゴォォォピシュン!!




