表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
959/1080

次世代の貴族二人

 御徒町一族は美女揃いで、しかも光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 太政大臣の仲裁で事は一気に進み、匂の宮と柏木の二人が瑠里を懸けて勝負をする事になりました。


「瑠里の気持ちも確かめませんと」


 そう言って少しだけ抵抗してみせた左京でしたが、


「差し支えありませぬ」


 瑠里が笑顔全開で承知してしまったので、項垂れました。


「柏木殿」


 匂の宮は柏木を見ました。


「匂の宮殿」


 柏木も匂の宮を見ました。


「手加減は致しませぬぞ」


 匂の宮は微笑みました。


「それはこちらの台詞です」


 柏木も微笑み返して告げました。


「そうなんですか」


 見届け人の一人となった樹里は笑顔全開で応じました。


「姉上はどちらに勝って欲しいの?」


 妹の冴里が瑠里に囁きました。瑠里は二人を見たまま、


「どちらにも負けて欲しくない」


 意味深な事を言いました。


「そうなんですか」


 冴里は大きく頷いて応じました。


「悔いを残す事なく、勝負しなさい」


 太政大臣が二人に告げました。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ