表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/1080

女達の戦い

 御徒町の樹里は都で並ぶ者のない美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 そんな樹里が夫婦めおとになろうとしている貧乏貴族の左京を巡って、女達の熾烈な戦いが始まろうとしています。


「左京様は樹里様と出会うより早く、私と夫婦になる約定を交わしております」


 幼馴染みの亜梨沙が言いました。


「そうなんですか」


 でも樹里は笑顔全開で応じました。


「それを言うのであれば、私は前世から左京様と約束しております」


 遂に河童だと認めた蘭です。


「違うよ!」


 地の文の勝手な判断に蘭は切れました。


わらわは約定はあらねど、左京様を思う気持ちは空より高く海より深いと言えまする」


 美子よしこ姫が言いました。


「そうなんですか」


 樹里はそれでも笑顔全開です。


(意外に女子おなごに好かれておるではないか)


 つい鼻の下が伸びてしまう左京です。


「左大臣、誰が左京様に相応しいか、決めてくだされ」


 美子姫が左大臣に詰め寄りました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ