表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
945/1080

吏津玖の策略

 御徒町一族は美人揃いで、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄でもあります。


 元猫又の吏津玖りつくの囁きにすっかり取り込まれてしまった柏木は吏津玖の言うがままになりかけていました。


(左府様がお味方くだされば、勝ったも同然)


 柏木は妙な期待を抱き始めています。


 左京如きが味方になっても、蟻にも勝てないと思う地の文です。


「うるさい!」


 どこかで聞きつけた左京が地の文に切れました。


「さあ、早く左京のところに行くにゃん」


 吏津玖はニヤリとして更にそそのかしました。


「はい」


 柏木はぼやっとした顔になり、左京がいる部屋へと向かいました。


(次は左京をたらし込むにゃん)


 吏津玖は先回りして、左京の部屋へ行きました。


「ご主人様」


 まさに猫撫で声で左京に話しかける吏津玖です。


「何だ?」


 左京はあからさまに警戒して吏津玖を見ました。


「瑠里様と匂の宮の婚儀を引き延ばすいい方法があるにゃん」


「何?」


 身を乗り出す左京です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ