表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
902/1080

馨の執念

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。 


 左京と護の心配している通り、馨はまだ諦めた訳ではありませんでした。


(主だった方々にお力添えいただき、左府様に首を縦に振らせてやる)


 昔から根が陰湿な馨はニヤリとしました。さすが元馬です。


「前世の話をするな!」


 正直に分析をしたはずの地の文に切れる馨です。やはり陰湿です。


「更にうるさい!」


 馨は続けざまに切れました。


(まずは父上だ。父上も護を可愛がっていた。我が五反田家の養子となれば、さぞやお喜びになろう)


 馨は嬉々として邸を出ました。


(何をお考えなのだろう?)


 正室の美子よしこは夫の只ならぬ気配に気づき、案じました。


(どうするかにゃん。左京は困らせたいけど、樹里様は困らせたくないにゃん)


 元猫又の吏津玖りつくはアホな事で悩んでいました。やはり小者です。


「もう小者ネタはやめて欲しいにゃん!」


 しつこい地の文に切れる吏津玖です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ