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馨、護に声をかける

 御徒町の樹里は都で並ぶ者のない美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 左京と瑠里が和解をした翌日、護はいつものように参内していました。


義父上ちちうえはまだ養子の事を考えておいでなのだろうか?)


 しばらくの間、護の義理の兄に当たる匂の宮と実の妹になる瑠里との事で馨が気を揉んでいたので、その話は立ち消えになっていたのです。


 しかし、瑠里との話が左京の一喝で遠のいたため、馨は護に目を向けて来たのです。


(瑠里様が義兄上あにうえと恋仲になるのは嫌だが、養子の話がまた始まるのも嫌だ)


 護は仕事中も溜息ばかり吐いていました。


「護殿」


 廊下を歩いていると、馨に声をかけられました。


 馨は、正室の美子よしこが実の子の護の養子の話を疎ましく思っているのを知っており、家ではしません。


 ですから、宮中ではなるべく顔を合わせないようにしていたのです。


「話がある。しばしよいか?」


 護は心の中で溜息を吐きました。



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