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更に品定め
御徒町の樹里は都で一番の美人です。
樹里は邸を抜け出して母親の由里の家に行っていました。
「危うければいつでも代わるから」
瓜二つの姉の璃里が言いました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「ところで、左京様はどうされた?」
由里が尋ねました。
「もうすぐ夫婦になれます」
樹里は笑顔全開で応じました。
「そうなんですか」
由里と璃里はそっくりな顔で応じました。
宴はまだ続いています。
最年長の宮川の少将は酔い潰れて寝ています。
「寝るな!」
酒乱の気がある罪人が少将の頭を叩きました。
「誰が罪人だ!」
加藤の中将は真っ赤な顔で切れました。
「馨殿の妹君も美人ですな」
酔いが回って本性が透け始めた加古井の中納言が言いました。
「まだ子供です」
馨は顔では笑っていますが、警戒心を強めました。
「樹里様の侍女も美人ですよ。それから、大村の御息所の侍女も捨て難い」
加古井の中納言はニヤリとしました。




