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樹里、亡き父の遺言を受け取る
御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く先代の帝の姫です。
邸に左京と戻った樹里に度崙戸が跪き、
「私の本当の名は葵。月一族と名乗る忍び集団の長の娘です」
何でもまぜこぜにしてしまう作者に呆れる地の文です。
「そうなんですか」
樹里はそれでも笑顔全開です。
「これは桐壺院のご遺言です。お改めください」
手下の縫兎登が樹里に書状を渡しました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開で中を確かめました。
「今上帝と力を合わせて関白から御所を守って欲しいと書かれております」
勝手に読んだ葵です。さすがおばさんです。
「おばさん言うな! 勝手に読んだんじゃなくて下読みを頼まれたのよ!」
言い訳が昭和じみている葵です。
「この話はもっと昔の話だよ!」
葵は時代考証無視の地の文に切れました。
「関白は最早おりませぬが、まだ帝のお命を狙う輩はたくさんおります」
葵が言いました。
樹里の行く末を心配する左京です。




