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左京、逆恨みされる

 御徒町の樹里は都で一番の美人です。


 多くの男達が彼女に求愛しました。


 それもそのはず、彼女はあの光源氏の君の血を引く高貴な生まれなのです。


 その樹里に一目会いたくて、貧乏貴族の左京は樹里の邸を覗いているところを侍女のはるなに叩きのめされました。


 ですが、それが切っ掛けで樹里と会う事ができ、今は樹里の邸で看病されています。


「おのれ、左京め。この私を差し置いて樹里姫の邸に上がり込むとは、許せん」


 島流しになった罪人が言いました。


「違う!」


 罪人は率直な意見を述べた地の文に切れました。


「私は加藤の中将だ。罪人ではない!」


 鬼も泣いて逃げそうな怖い顔で罪人が嘘八百を並べました。


「嘘じゃねえし、罪人でもねえ!」


 更に切れる罪人です。


「只ではすまさんぞ」


 加藤の中将は左京をあやめるつもりのようです。


 その後で食べてしまうのでしょうか?


「誰が食人鬼だ!」


 加藤の中将はまたしても切れました。


 左京が危ういと思う地の文です。

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