表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/1080

樹里と帝

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、しかも帝の姉のようです。


「これはその……」


 最年長の宮川の少将が言い訳をしようとしました。


「何か、宮川の少将?」


 帝は微笑んで少将を見ました。


「おお!」


 その爽やかさにおばさん二人が落ちました。


「誰がおばさんだ!」


 蘭姫と亜梨沙姫が地の文の年齢設定に異を唱えました。


(素敵……)


 身の程知らずにも樹里の侍女のはるなも帝に心を奪われました。


「思うだけならいいでしょ!」


 何でも暴露してしまう地の文にはるなは切れました。


(樹里姫様と帝はきょうだいなのね)


 帝のお妃候補に名を連ねる美子よしこ姫は思いました。


「いえ、あのその……」


 帝の美しい微笑みに何故か頬を染める宮川の少将です。危険です。


「違う!」


 無理矢理危ない話に変更しようとする地の文に少将は切れました。


「これは樹里姫様をお守りするための詮議でございます」


 代わりに目黒の少納言が答えました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ