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皇后候補と元皇太后(?)

 御徒町の樹里は都に並ぶ者がいないほどの美人です。


 その家柄も良く、中には妬む者もおりました。


「御徒町の樹里様は、どのような方かえ?」


 仰け反った姿勢で大村の御息所が娘のもみじに尋ねました。


「源氏の君のお血筋で、先帝のお姫様というお噂の方です」


 もみじが言うと、御息所はキッとして、


「源氏の君のお血筋は絶えたのだ。それは騙りじゃ」


 目を吊り上げて息巻きました。もみじは母親が怖くなって後ずさりました。


「それよりも、帝はまだ其方を妃として迎えるご準備をされてはおらんのか?」


 御息所は大村美紗のような顔で言いました。おっと、本人でしたね。


「またしても讒言ざんげんが聞こゆるぞえ」


 御息所は天井を見回しました。


「そのような事、あり得ませぬ、母上」


 もみじは母親の妄想に呆れています。


「帝は太政大臣の息女であらせられる美子姫様を妃としてお迎えすると聞きました」


「何と! 約束をたがえるのかえ」


 御息所は激怒しました。

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