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左京、嫉妬する

 御徒町の樹里は都で一番の美人です。


 その上、光源氏の君の血を引き、先代の帝の血も引いています。


 そのため、樹里を正室や側室に迎えようと画策する助兵衛どもがたくさんいます。


 中でも、朝廷一の実力者である藤原ふじわらの道草みちくさは五十歳を過ぎていますが、子孫繁栄に躍起なおっさんです。


「ユッキーナさんが怒りますね」


 樹里が言いました。


「そのFUJIWARAじゃありません」


 侍女のはるなは涙目で言いました。


「そんなおっさんに樹里様が……」


 貧乏貴族の左京はあらぬ事を想像して鼻血を垂らします。


「何を考えておいでなのです?」


 はるなが白い目で言いました。焦る左京です。


「私は左京様と夫婦めおとになりたいです」


 樹里は左京に寄り添って言いました。


「道草公であろうが、帝であろうが、樹里様は渡さぬ」


 デレッとした顔で言う左京は只の阿呆にしか見えません。


「うるせえ!」


 正しい事を言った地の文に理不尽に切れる左京です。

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