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左京、呼び出される

 御徒町の樹里は都で並ぶ者のない美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 葵達の尽力も虚しくさらわれた赤子の行方はわからないまま、一週間が過ぎました。


 左京の追い落としを画策している箕輪の大納言は加古井の中納言と結託し、左京に対して詮議を行うように動いていました。


「赤子が攫われたのは確かだが、その責めを左京に問うのは如何なものか?」


 五反田の左大臣が反論しましたが、政治の中心的存在である太政官の多くが箕輪の大納言に取り込まれており、左大臣の言葉すら黙殺されました。


「左京を詮議にかけ、真偽をつまびらかにすべきである」


 そう結論付けられてしまいました。


(何という事だ)


 左大臣は官の荒みようを嘆きました。


 仕方がないのです。バカで貧乏でロクでもない左京のせいなのです。


「うるせえ!」


 正直過ぎる言動の地の文に左京は切れました。


 


 翌日、左京は御所に呼び出されました。


(終わりだ)


 左京は項垂れました。

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