表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
265/1080

謀略の始まり

 御徒町の樹里は都で並ぶ者のない美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 美子よしこ姫の子供を樹里が養子に迎えてから一か月が過ぎました。


 樹里は娘の瑠里と養子のまもるに授乳しています。


 ダメな夫の左京はそれを見て鼻血を垂らしていました。


 もうこのまま死んでしまった方がいいと思う地の文です。


「うるせえ!」


 左京は思った事をつい口にしてしまう地の文に切れました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で授乳を終了しました。


 


 その頃、星一族のかがりかがみ弘徽殿こきでん女御にょうごの邸の一室で話していました。


「決行は今宵。月もなく丁度好い」


 篝がニヤリとします。鑑もフッと笑い、


「いよいよ始まるのね、姉上」


「ああ。我らが日の本を統べるのだ」


 二人の忍びは声を押し殺して笑いました。


 


 月一族も樹里の邸の一室に集まっていました。


「恐らく今宵、彼奴あやつらが仕掛けて来る」


 葵が言いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ