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盗賊対五人衆

 御徒町の樹里は都で一番の美人です。


 その上、光源氏の君の血を引く高貴な家系でもあります。


 その樹里の邸の屋根の上に二人の女の子と一人のおばさんが現れました。


「誰がおばさんだ!」


 黒い頭巾で頭と顔を覆った黒装束のおばさんが切れました。


「おばさん言うな! 私は日の本一の盗賊、度崙戸どろんとだ!」


「首領、興奮すると屋根から落ちます」


 同じ扮装の女の子が度崙戸に言いました。


「うるさいわよ、縫兎登ぬうと!」


 度崙戸は手下の縫兎登ぬうとに怒鳴りました。


「曲者め、我ら五人衆が退治てくれる」


 五人衆のかしらの馨が言いました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で応じました。


「姫様、危ないです」


 貧乏貴族の左京も度崙戸退治を手伝わされています。


「左京様!」


 樹里は嬉しそうに左京に抱きつきました。


「うおお!」


 五人衆から嫉妬の炎が巻き起こります。


(醜い男共め)


 一味の一人である奇弥美きやびことはるなは思いました。



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