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度崙戸、樹里の邸に現れる

 御徒町の樹里は都で一番の美人です。


 その家系は彼の名高き光源氏の君の血を引いています。


「姫様、このような物が庭に置かれておりました」


 侍女のはるなが自分で用意した書状をわざとらしく持ってきました。


「ばらさないでよ!」


 進行の先取りをする地の文に涙目で抗議するはるなです。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開でそれを受け取ります。それには、


「今宵貴女をいただきに参上します。 度崙戸どろんと


 そう書かれています。


「度崙戸とは何でしょうか、キャビーさん?」


 樹里の執拗な本編ボケにはるなは項垂れながら、


「存じません。それに私ははるなです」


 でも既に樹里はそこにはいません。


(毎度毎度このボケをかまされても、あの方のおそばにいたいと思うのは何故?)


 禁断の花園に踏み込んでしまいそうなはるなです。




 そしてその夜です。


 三つの黒い影が樹里の邸の屋根の上に現れました。度崙戸一味のようです。


「出たな、曲者」


 五人衆が登場しました。

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