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近づく悪夢

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 樹里が眠っていたので、左京は起こす事なく彼女に布団を掛け、自分は縁側に出ました。


(樹里様は懐妊しているのだ。今はそのような事をしてはならぬ)


 左京は邪な自分の心を押さえ込みました。


(残念だったにゃん)


 天井裏の吏津玖りつくは舌打ちしました。そして、


「はっ!」


 後ろを振り返りましたが、怨念はいませんでした。


 ホッとした吏津玖ですが、


『お怨み申し上げまする』


 背後に不意に現れた怨念にまたチビってしまいました。


 


 美子よしこ姫の相手を探させていた弘徽殿こきでん女御にょうごの下に続々と知らせが届きました。


「美子様がいらした邸から出て行く男を見た者がおりました」


 似顔絵を見せられましたが、人とは思えない絵で、女御はがっかりしました。


「絵師を遣わして描かせよ」


 女御は命じました。


 いよいよ左京に天罰が下るときが来たと思う地の文です。

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