表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
196/1080

弘徽殿の女御の謀略

 御徒町の樹里は都で並ぶ者のない美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 左京は鼻血をようやく止め、樹里と相対しました。


「左京様、もう二度と浮気をなさらないでくださいね」


 樹里は笑顔全開で言いました。


「はい」


 左京は額を床に擦り付けて詫びました。


「ではおしまいです」


 あっさり終わる樹里の「責め」に物足りない顔をする変態左京です。


「そんな事思ってない!」


 勝手な憶測で語る地の文に左京が切れました。


「そうなんですか」


 樹里はそれでも笑顔全開です。


 しかし、左京にとってもっと恐ろしい事が進んでいたのでした。


 


 弘徽殿の女御は侍女や使用人を使い、妹の美子よしこ姫の懐妊の相手を探させていました。


(美子を孕ませた輩にはそれ相応の罰を受けてもらう)


 女御は大村美紗のような顔でニヤリとしました。




「どこぞでわらわの悪口を言うていないか?」


 大村の御息所が天井を見渡します。


(薬を強くしよう)


 娘のもみじは思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ