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美子姫の意地

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 美子姫の姉である弘徽殿こきでんん女御にょうごは美子に詰め寄りました。


「申せぬとは如何なる事ぞ?」


 美子は姉の顔を見たらチビりそうなので顔を背けたままで、


「申せぬものは申せませぬ」


 大きな声ではねつけました。女御は妹の様子に違和感を覚えましたが、


「そうか」


 使用人や侍女を使って探り出す事にしました。


「面白い事になってきたにゃん」


 それを天井裏で元猫又の吏津玖りつくが聞いていました。


『お恨み致しまする』


 するとまた以前に食った人の怨念が現れました。


「にゃん」


 また失禁する吏津玖です。


 美子はあっさり引き下がった姉に不審を感じ、文をしたためました。


(左京様が危ういかも知れぬ)


 あんなロクでなしの事を気遣う心優しい美子です。


 


「へっくしょい!」


 噂をされた左京はくしゃみをしました。


「そうなんですか」


 それでも樹里は笑顔全開です。

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