表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/1080

広がる怪談

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 まゆ子姫は箕輪の大納言の身を案じ、使用人達に探させました。


 彼女は自分が生霊となって大納言を失神させた事を知りません。


 大納言は誰もいない邸の中で気を失っているのを見つけられました。


 でも元猫又の吏津玖りつくは気づかれませんでした。


「にゃん?」


 人の気配で目を覚ました吏津玖ですが、


「お恨み申し上げまする」


 今まで食ってきた人の怨念が次々に現れ、また失禁しました。


 


 大納言は何を言っても怯えるばかりです。


「どうなさいました?」


 まゆ子が大納言をなだめると、


「ひい!」


 まゆ子を見て失神する大納言です。


「慶一郎様」


 そんなやり取りが数度繰り返されました。




 夜道を項垂れて歩いていた加藤の中将は走って来た梓とぶつかりました。


「ひい!」


 梓は中将の顔を見て仰天し、駆け出しました。


「ひい!」


 中将は梓が半裸だったので物の怪と思い、腰を抜かしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ