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はるなの正体?
御徒町の樹里は都一の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家系です。
でも、知り合いに仲が悪い人はいません。
樹里は侍女のはるなから好意を寄せている左京が御所の有力者の五人衆に呼ばれたのを聞きました。
「ゴ○ンジャーですか?」
樹里が尋ねました。
「違います」
はるなは項垂れて応じました。
「そうなんですか」
それでも樹里は笑顔全開です。
「今は亜梨沙姫様のお部屋に匿われているようです」
はるなは樹里に嫉妬させようと思い、そう囁きました。
「どうしてキャビーさんはそんな事を知っているのですか?」
しばらくぶりに本編と混同するボケをかました樹里です。
「その、知り合いが亜梨沙姫様のところにいるのですよ」
ボケに突っ込む余裕もない程動揺しているはるなです。
「そうなんですか」
疑う事を知らない樹里は笑顔全開で応じただけです。
(よかった、誤魔化せた)
樹里の素直さに救われたはるなです。彼女は何者でしょうか?
興味津々の地の文です。