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加藤の中将の憂鬱

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 加古井かこいの中納言が稚児趣味に走っている頃、加藤の中将は危機に瀕していました。


 でも、決して異星人の侵略を受けた訳ではありません。


「中将様、これは一体どういう事でしょうか?」


 中将は亜梨沙に詰め寄られていました。


 とうとう亜梨沙は瑠奈の方が中将の子を産んだ事を知ってしまったのです。


「いや、その……」


 中将は滝のように汗を流しながら言い訳をしようとしました。


「悪さをできないようにちょん切りましょう」


 亜梨沙がハサミを出しました。


 蒼ざめる中将です。


 


 その頃、樹里の侍女のはるなと目黒の少納言はようやく我に返り、樹里の部屋に通されました。


「あら、いい男ね。どなた?」


 樹里の母の由里がにじり寄りました。


「お母上様、お許しを」


 はるなが当て身を食らわせ、由里は気絶しました。唖然とする少納言です。


「そうなんですか」


 それでも樹里は笑顔全開です。

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