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吏津玖の意地

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 その樹里の一族を根絶やしにしようとしている牛丼屋がいました。


「違うって言ってるだろ! いつの時代の話だ!」


 たいらの特盛とくもりが自由気侭な地の文に切れました。


「頭の病か、其方は?」


 吏津玖りつくが特盛を哀れみますが、


「うるさい! 貴様如き、これで意のままよ」


 いつものように高級またたびを見せられました。時代を超えて同じ手を使われる吏津玖です。


「そんなものに釣られる僕じゃないにゃん!」


 口では抵抗していますが、身体はすっかりまたたびにメロメロになっている動きが気持ち悪い吏津玖です。


「其方こそ大丈夫か、猫?」


 特盛は吏津玖を哀れみ返しました。


 


 同じ頃、馨は地元の女性宅を訪れていました。


 田舎と思って侮っていると、そこは都に劣らない大豪邸でした。


(この女、何者だ?)


 馨は眉をひそめました。


「さあ、こちらです」


 女が馨を呼びました。

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