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左京の指名

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美人揃いです。


 新しい帝に次の左大臣を誰にするのか尋ねられた左京は一呼吸置いて言いました。


「順序通り、右府殿でよろしいかと」


 意外な答えに新帝は驚きました。


「かまわぬのか? 其方そなたの嫡男の護の方がふさわしいと思うが?」


 左京は今上帝の言葉に苦笑いをして、


「それでは昔と同じになってしまいます。古き世の習いを打ち捨てる事こそ、肝要と存じます」


 珍しく真面まともな事を言う左京です。


 もしかして、もうすぐお亡くなりになるのでしょうか?


「黙っておれ」


 チャチャを入れた地の文に真顔で言う左京です。ちょっと怖くなってしまった地の文です。


「今、宮中は二つの勢力が相争っております。右府殿ならば、その争いを収束させる立場におります」


 左京が理由を説明すると、聡明な帝は微笑んで、


「成程。右府は藤原氏であり、別の勢力でもあるな」


「はい」


 左京はまたぬかずきました。

 


 

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