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焦る旧勢力

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美人揃いです。


 即位の礼は無事終了し、新しい帝の世が始まりました。


 宮中も和やかな雰囲気が占めていましたが、唯一その流れを不愉快に思っている一団がおりました。


 言わずと知れた藤原氏一族です。


「帝は代々我が一族の姫が産んだ皇子がなるものであった」


 このままだと、歴史が変わってしまうと思う地の文です。


「五反田一族だけならばともかく、一度は追放になった杉下一族、果ては没落して久しい大村一族までもが表舞台にしゃしゃり出てくるのは遺憾だ」


 彼らは、一族の中でも一番皇位に近い立場であった先の関白である藤原ふじわらの道典みちのりの邸に大挙して訪れました。


「今上帝の妃にはどうか道典殿の姫をお勧めくだされ」


 一族の長老達が口を揃えて道典に告げました。道典は、


「我が姫が帝に見初められたならば、そう致しましょう」


 長老達を冷たくあしらって邸から追い出してしまいました。

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