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左京、寝込む

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美女ばかりです。


 久しぶりに側室全員を相手にした左京はその次の日、寝込んでしまいました。


「呆れてしまうわ」


 左京を介抱した侍女の茜が同じく侍女である娘のべにに愚痴りました。


「仕方ありませぬ。左京様はおもてになりますから」


 頬を朱に染めて言う紅を見て嫌な汗が出る茜です。


(まさかこの子、左京様に惚れたのではないだろうな?)


 もしそうなら、早めに婚儀の相手を探して早々に邸から出してしまおうと思う茜です。


(どうして左京なんかがもてるにゃん?)


 その様子をそっと柱の陰から見ていた元猫又の吏津玖りつくは思いました。


 激しく同意する地の文です。


「大事ありませぬか?」


 真っ先に見舞いに来たのはつかさでした。


かたじけない、司様」


 左京は涙ぐんで応じました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開ですが、龍子りょうし以下他の側室達は心穏やかではありません。

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